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涙の理由


時々、涙が勝手に溢れてくる事がある。

私の外見はよく強くみられがち。
"この子は大丈夫だろう。"
そう思われる事が多い中で生きてきた。


だからこそ、"そう生きねばならない"とも思った。


だけど、内側では、 
大津波が押し寄せて、安全地帯が削られるばかり。


相手から期待されるように、
"振る舞わなければならない。"



相手がして欲しいと思ってる事を、
して"あげなければならない。"


私の行動にはいつも。


"〜なければならない"の語尾が付き纏った。


周りにも、それが当たり前だと思われるようになった。


それを繰り返してるうちに、
私の心の土地は消えて、水平線の海になった。




『苦しい。』
どこかの私が叫んでるのが聞こえる。

『助けて欲しい。』
そんな言葉に私は自分で耳を塞いだ。

こんだけ
どこかの私が叫んでいるのに。


私自身が見向きもしない。


時間と共に壊れかけていく。


それにわざと気付かないふりをして、
また、誰かの力になろうとする。


一番力になって欲しい者が、
心の中にいるのに。


私は強そうに見えても、心は全然強くない。


人の感情が知らないうちに頭に入ってきてしまう。

それがすごく厄介。


常に考える。


この人はどうしたら喜ぶかな?
この人はどうしたら楽しいかな?


そんな自分はもう懲り懲り。


だから私は書く。


そして自分自身と戦う。



そうすれば何かがきっと変わるから。



でも少し怖いな。
強い私を演じてきたから。


戸惑う自分が常にいる。


どう思われてしまうんだろう。
震えるほど怯える。


素直になったら、また、傷つくのではないか。
中学の頃の記憶が蘇る。


強い自分でありたい。
弱い自分なんて、どこにもいない。
誰にも負けない。かかってこい!


そうやって奮い立っていたこれまでの精算が、
今になって回ってきたんだ。


そう解釈したら、
なんだか涙の理由が理解できた。

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