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結果に焦るな

バリスタにはテストがある。

○月○日までに、ラテアートができるようになる、といった感じ。

そしてテスト合格が早いほど、イケている、という風潮も。


自分はラテアートの期限を超過しており、早く受からなくてはいけないという焦りがすごい。

そのため、合格するための最短ばかり探していた。

それに周りの進捗がとても気になった。

「後輩に負けたらどうしよう。」

そんな気持ちが募っていた。


すると目の前の課題がおそろかになる。

本来の目的も忘れてしまう。

楽しさを感じる余裕もない。


その状態が続くとやらされている感が出てくる。

なぜ自分が続けているかもわからなくなる。


振り返ると、そうやって職場を転々としてきた。

承認欲と焦り。

曖昧なグレーゾーンに耐えられない。

何がしたいのか、心の根に降りるまえに環境を変えていた。


ただ今回はどうやってもグレーゾーンに耐えるしかない。

練習を継続して、自分の感覚になっていくまで待つしかない。

焦っても現状は変わらない。


そして昨日テストに合格した。

初めてグレーゾーンに耐え忍んだ。


テスト期限から3ヶ月以上超過。

周りの評価、後輩のテスト進捗に心を何度も揺さぶられた。

なんなら先に合格した子もいた。

本当に苦しかった。

練習の帰り道、何度も泣いた。

足に力が入れなくなって、何度も座り込んだ。


けど、気づきは大きかった。

グレーゾーンに耐えること、本質を忘れないこと、自分の心の根はなにか見つめ直すこと。


会社はどうしたって成果を求める。

早ければ、早いほどいい。


けど、成果を出すまでの成長は長くかかる。

「成長って、"長くかかっても成る"ことだよ。」

かつての恩人が言っていたことを思い出した。


成果はあとからついてくる。

それまで耐えなきゃいけない期間もある。

たかを括り、目の前の課題を一個一個やっていくしかないのだな。

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