372: Madonna / True Blue

マドンナが、それまでのダンス・ミュージックを歌うポップ・シンガーというイメージから脱却する転機となったのが、1986年にリリースされた3枚目のアルバム『トゥルー・ブルー』でした。
1stシングルは壮大なバラードの「リヴ・トゥ・テル」(US1位/UK2位)、2ndシングルは未婚の未成年者の妊娠・出産をテーマにした「パパ・ドント・プリーチ」(US1位/UK1位)と、シングルだけ見ても、前作までとは作風が大きく変化していることが分かります。
3rdシングルとなったのは、アルバムのタイトル・トラックのこの曲(US3位/UK1位)。
オールディーズ風というか、モータウン風というか、古き良き時代のアメリカを感じさせる、ノスタルジックなポップ・ソングでした。MVも、そんなイメージにぴったりの作品となっています。
その後も「オープン・ユア・ハート」(US1位/UK4位)、「ラ・イスラ・ボニータ」(US4位/UK1位)とヒット曲を連発し、アルバムも当然のようにUS/UKとも1位を獲得。
そういう意味では、マドンナの「長期政権」は、このアルバムで確固たるものになったと言えるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?