317: Fairground Attraction / Clare

昨日のギルバート・オサリバンの曲は「Claire」「クレア」で、今日取りあげる曲は「Clare」「クレアー」と、原題・邦題とも、微妙に異なります。
フェアーグラウンド・アトラクションは、1988年にデビューしたUKの4人組。
シンセサイザーによる煌びやかなエレクトリック・サウンドが主流であった時期に、アコースティック楽器の素朴な音色は異彩を放っており、実に印象的でした。
そして最大のポイントは、女性ヴォーカル、エディ・リーダーの伸びやかな声でしょう。ストリート・ミュージシャン出身と言うこともあり、パワフルな歌声が魅力的でした。
オリジナルアルバムのリリースは1988年の『ファースト・キッス』1枚のみ。UK2位の大ヒットとなり、翌年のブリット・アワードで最優秀アルバムを獲得します。
代表曲と言えば、UK1位の大ヒットとなった、デビューシングル「パーフェクト」ですが、曲名つながりで、アルバムからの4枚目のシングル(UK49位)となったこの曲をチョイスしました。
歌詞にニューオーリンズが出てくることもあり、MVは当地で撮影されています。曲調もそうですし、間奏でクラリネットが登場するところも、ジャズ発祥の地を意識したアレンジと言うことでしょう。
その後、2ndアルバムのレコーディングに入るも、1990年に解散。結局、この曲が、解散前の最後のシングルとなりました。(解散後の作品リリースはありますが)
活動は短期間でしたが、大きなインパクトを残したグループでした。

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