057: Carole King / It Might As Well Rain Until September

ボブ・クルーのように、元々は裏方のソングライターが、自らもヒットを出す、と言うのは珍しい話ではありませんが、その最も成功した例がキャロル・キングでしょう。
当時の夫ジェリー・ゴフィンとのコンビで60年代初頭にヒット曲を量産した彼女。この曲は、元々はボビー・ヴィーのために書くも、ヴィ―の事務所が拒否。音楽出版会社のドン・カーシュナーが、彼女のデモを聴いて気に入り、そのままシングル発売したところ、これがキャロル・キング最初のヒット(1962年、US22位/UK3位)となりました。
しかし、この後のリリース作品はまったくヒットせず、一時は自身のレコーディングを完全にやめています。(ザ・シティ『夢語り』(1968年)は隠れた名盤)
1971年の大ヒット作『つづれおり』に至るまでには、こういった水面下のドラマがありました。何事も継続することは大事ですね。

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