617: The Police / So Lonely

一般的に、ポリスは後の作品の方が評価が高い傾向があるように思います。まあ、どんどん洗練されていった感はあるので、ある意味納得です。
ただ、逆にまだ粗削りだった1stには、ここにしかない魅力があるのも事実。
1978年にリリースされた『アウトランドス・ダムール』(UK6位/US23位)は、まだパンク・ロックの影響が残った作品で、当時のUKの空気感を強く反映している作品です。
「ネクスト・トゥ・ユー」や「トゥルース・ヒッツ・エヴリバディ」のような、ストレートなビート・ロック(≒当時の主流派)もありますが、シングルカットされた「ロクサーヌ」や「キャント・スタンド・ルージング・ユー」のように、「Aメロ=静、サビ=動」という十八番のスタイルは、既にこの時点でほぼ完成されていたと言えるでしょう。
そして、レゲエの導入と言う点では、この曲が最も分かりやすい構成となっています。レゲエ調のAメロから、サビの部分で8ビートに変わるところは、いつ聴いても気分が高まります。
1978年にシングルカットされた時はチャートインしませんでしたが、1980年の再リリースされた時にUK6位にランクインしています。
また、日本と香港で撮影された映像でMVが製作されているのも、この曲を贔屓したくなる理由の1つです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?