550: The Beatles / All You Need Is Love

ブライアン・ウィルソンが悪戦苦闘するのを尻目に、歴史的名盤を連発したビートルズでしたが、良いことばかりは続かないのが世の常というもの。
『サージェント・ペパーズ』リリースから3か月も経たない1967年8月27日、マネージャーのブライアン・エプスタインが、薬物の過剰摂取により亡くなります(享年32)。
デビュー以来、二人三脚(五人六脚?)でともに歴史を作った精神的支柱を失ったメンバーは動揺し、これをきっかけにグループの結束も低下していきます。
エプスタイン在命中の、最後の作品となったのが、1967年の7月7日、つまり55年前の昨日リリースされた、このシングル(UK1位/US1位)でした。
「愛こそはすべて」というメッセージは、24か国で同時放送された宇宙中継番組にふさわしいものでしたが、UK代表なのにイントロはフランス国歌という、放送事故レベルの暴挙をやらかしているあたりが、さすがビートルズです。
それにしても、1967年のビートルズは、2月に「ストロベリー・フィールズ」、6月に『ペパーズ』、7月にこの曲、11月に「ハロー・グッドバイ」、12月に『マジカル・ミステリー・ツアー』をリリースという凄まじさ。
スゴいを通り越して、次元の違いを感じます。

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