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連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
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2022年10月の記事一覧

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653: Red Hot Chili Peppers / Transcending

映画『スタンド・バイ・ミー』に出演していたリヴァー・フェニックスが、23歳の若さで亡くなったのは、29年前の今日、つまりハロウィンの日でした。 実は、私、彼と誕生日が1か月も違わないので、当時、すごく驚いたことを覚えています。 ジョニー・デップが経営するクラブで、ドラッグ・オーヴァードーズで倒れ、病院に搬送されるも、帰らぬ人となってしまいました。 レッド・ホット・チリ・ペッパーズが1995年にリリースしたアルバム『ワン・ホット・ミニット』(US4位/UK2位)の最後に収録されたこの曲は、親交の深かったリヴァー・フェニックスに捧げられています。 ちなみに、フリーは搬送される救急車に同乗し、彼の最期を看取ったと言われています。

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652: Ben E. King / Stand By Me

ジョン・レノン『ロックン・ロール』に収録されたカヴァーで、一番有名なのは、おそらくこの曲でしょう。 オリジナルは、ベン・E・キングが1961年にリリースしており、US4位/UK27位のヒットを記録しています。 また、それ以上に、この曲のコード進行(I-iv-IV-V)は、オールディーズ・ポップスの代名詞となっています。 さらに、1986年には、同名映画の主題歌としてリバイバルヒットし、US9位/UK1位のヒットとなっています。 このMVは、その時に作られたもので、映画に出演していたウィル・ウィートンとリヴァー・フェニックスと一緒に歌う姿が印象的でした。 ちなみに、ジョンのカヴァーはUK30位/US20位なので、チャート・アクション的にはオリジナルの圧勝ですが、こちらも名演であることは間違いありません。

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651: Chuck Berry / You Can't Catch Me

ビートルズ関連の盗作疑惑つながりだと、この曲になるでしょうか。 チャック・ベリーが1956年にリリースしたこの曲は、ポップチャートでも、R&Bチャートでもランクインしておらず、お世辞にもヒットしたとは言えない、地味な曲でした。 ところが、1969年にビートルズが『アビー・ロード』をリリース。オープニングナンバーの「カム・トゥゲザー」が、この曲のメロディと歌詞を盗作しているのではという疑惑が上がります。 作者のジョン・レノンは、盗作については否定していますが、1973年に、チャック・ベリーの楽曲を管理していたモリス・レヴィから訴訟を起こされます。 当時ロサンゼルスに住んでいたジョンは、ニューヨークに戻ることを避けるため、レヴィの管理する楽曲から3曲を次のアルバム(『ロックン・ロール』)に収録することで和解します。 まあ、似てると言われれば似ていますが、「カム・トゥゲザー」には、あのベース・ラインもありますし、盗作というには、正直微妙な気もします。

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650: George Harrison / My Sweet Lord

ビートルズが1970年に解散した後、ジョージ・ハリスンは同年11月に3枚組の大作アルバム『オール・シングス・マスト・パス』(UK1位、US1位)をリリースします。 シングルカットされたこの曲もUK・USともに1位となるなど、ビートルズ後期に花開いたソングライティング能力を存分に発揮し、まさに絶好調でした。 しかし... ヒットから間もなく、この曲が前回取りあげたシフォンズの「いかした彼」に酷似しているという盗作疑惑が起こります。 そして1976年には、ついに訴訟にまで発展し、最終的に、ジョージは多額の賠償金を払うこととなります。 まあ、盗作はいけないですし、この曲、何も言い返せないくらい似ているとは思いますが、訴訟になる前年の1975年に、シフォンズが「マイ・スウィート・ロード」をカヴァーするなど、話題作りのような行動も見受けられるところが鼻につきます。 ちなみに、このMV、アルバムリリース50周年を記念して作られたもので、豪華メンバーが出演している、ちょっとした映像作品になっています。

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649: The Chiffons / He's So Fine

今度は「ヒーズ・ソー」つながりで、このガールズ・ポップを。 ニューヨークのブロンクスで結成された女性4人組のシフォンズは、1963年1月にこの曲でデビューします。 「ドゥーランドゥーランドゥラン♫」のコーラスが印象的な、典型的なオールディーズ・ナンバーで、プロデュースはトーケンズの4人でした。 すると、瞬く間にチャートを駆け上がり、2月から3月にかけて、4週にわたりUSナンバー1の座に輝く大ヒットとなりました(UKでは16位)。 とまあ、ここまではよくある話ですが、それから8年後の1971年、思いもよらないことから、この曲が世界中の音楽ファンから注目を集めることになります。

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648: Cyndi Lauper / He's So Unusual

「シーズ・ソー」つながりで、シンディ・ローパーの1stアルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』(US4位/UK16位)を。 1983年にリリースされ、大ヒットを記録したこのアルバムですが、最後から2曲目に収録されていた45秒しかない短い曲にちなんで、タイトルがつけられています(HeがSheに換わっていますが)。 この曲、オリジナルはヘレン・ケイン(マリリン・モンロー「アイ・ウォナ・ビー・ラヴド・バイ・ユー」も彼女がオリジナル)が1929年に歌った古いナンバーです。 スクラッチノイズ入りの、ノスタルジックなサウンドになっているのも、おそらくオリジナルへのオマージュでしょう。

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647: Blur / She's So High

昨日の曲が「ロー」なら、今日は「ハイ」です。 何かとライバル視されることの多かったブラーとオアシスですが、実はデビューした時期はだいぶ異なり、ブラーの方が3年以上「先輩」です。 1990年にシングルリリースされたこの曲(UK48位)が、ブラーのデビュー曲でした。 90年代初頭と言えば、シューゲイザー・サウンドが流行っていた頃。この曲にも、そんな時代の空気を感じます。 翌年には1stアルバム『レジャー』をリリースし、UK7位のヒットを記録します。 実は、私、当時リアルタイムでこのアルバムを聴いたのですが、そこまで良いとは思わなかったことを覚えています。正直、ライドの方が好きでした。 ま、「耳が未熟だった」ということで、許してもらいましょう。

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646: Blur / This Is The Low

UKでは圧倒的な人気を誇るブラーですが、USでは驚くほどヒットしていません。 1994年にリリースされ、ブリットポップの「象徴」と言ってもいいアルバム『パークライフ』にしても、UK1位に対して、USではチャートインすらしていません。 多分、それは彼らのもつ「UK臭さ」のせいなのかなと思っています。 アルバムの終盤(15曲目)にひっそりと収められたこの曲も、ちょっと陰鬱な雰囲気の漂う、でも非常に美しい曲です。 ちなみに、私、この曲は「low life」について歌っているんじゃないかと思っていたのですが、実は低気圧のことを歌っているらしいです。

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645: Blur / The Universal

「ユニヴァース」つながりでこの曲を。ブラーを取りあげるのは、意外にもこれが初めてです。 ブリットポップの盛り上がりがピークに達した1995年、彼らは4thアルバム『ザ・グレイト・エスケープ』(UK1位/US150位)をリリースしました。 このアルバムからの1stシングル「カントリー・ハウス」が、オアシスとの同日発売で話題となりましたが、それに続くシングルとしてリリースされたのがこの曲(UK5位)でした。 タイトルを意識して、MVは映画『時計じかけのオレンジ』のオマージュとなっています。デーモン・アルバーンの片側だけのアイライナーが印象的でした。

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644: The Beatles / Across The Universe

「ジ・インナー・ライト」が「レディ・マドンナ」のB面だったことは昨日書きましたが、実は候補曲として、それ以外に2曲が録音されていました。 1曲は「ヘイ・ブルドッグ」、そしてもう1曲がこの曲でした。 「ヘイ・ブルドッグ」は『イエロー・サブマリン』に収録されましたが、こちらは陽の目を見ることがないままでした。 そして、ビートルズのアルバムやシングルとしてではなく、1969年1月にリリースされた世界野生生物基金のチャリティ・アルバム『ノー・ワンズ・ゴナ・チェンジ・アワ・ワールド』のオープニングナンバーとして、初披露されることとなりました。 その際、冒頭に鳥のSEが加えられたので、通称「バード・ヴァージョン」と呼ばれています。 オリジナルのキーはDでしたが、このヴァージョンではテープの回転数が上げられ、Eフラットになっています。アルバム『レット・イット・ビー』に収録されたヴァージョンと聴き比べると、同じ音源を用いているにもかかわらず、キーが違うことがすぐに分かります。 それにしても、この曲や「ヘイ・ブルドッグ」ほどの名曲が、B面にすら「ボツ」になるとは、「どれだけ名曲があるんだよ!」と思わずにいられません。

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643: The Beatles / The Inner Light

小沢健二「ある光」では、「心の中にある光~♪」と歌われています。 ということで、「内なる光」を歌った、この曲へ。 ビートルズが1968年3月にリリースしたシングル「レディ・マドンナ」(UK1位/US4位)。そのB面に収録されていたのが、ジョージ・ハリスン作のこの曲(US96位)でした。 ジョージの曲が本国でのシングルに収録されたのは、この曲が初めてでした。 イントロですぐに分かるように、インド音楽を取り込んだ楽曲なのですが、ヴォーカルのメロディとかは、あまりインド音楽っぽくないようにも思います。 楽器の演奏はすべてインドのミュージシャンで、ビートルズのメンバーは演奏には参加していません。 リード・ヴォーカルはジョージで、ジョンとポールがバッキング・ヴォーカルで参加しています。

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642: 小沢健二 / ある光

小沢健二の曲で、ぜひとも取り上げておきたいのがこの曲。 1997年の暮れにシングルリリースされたこの曲、8分超もある長い曲です。 また、曲の中に語りがあるのも印象的でした。 この頃になると、一時の「オザケン」ブームは終わっていたので(まあ、それは必ずしも悪いことではありませんが)、このシングルもプレス枚数が少なく、故に中古屋で見かけることがほとんどありません。 アルバムにも未収録なので、CDで聴くのは非常に困難な1曲となっています。 個人的な話ですが、当時お付き合いしていた方が、この曲のアナログ12インチを持っていたので、お借りして聴いていたことを覚えています。 ま、そんな話はどうでもいいですね...

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641: 小沢健二 / ラブリー

「ラブリー」つながりでこの曲を。 小沢健二が1994年にリリースしたアルバム『LIFE』の収録曲で、後にシングルカットもされたこの曲、ブラスやストリングスが多用し、ソウル・ミュージックを強く意識した作風となっています。 まあ、この時期は「オザケン」と呼ばれてた頃ですね。このアルバム、車の中でよく聴いていました。その反動か、今はあまり聴くことがないのですが。 しかし、このアルバムがリリースされてから、もうすぐ30年ですか...

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640: Paul McCartney / The Lovely Linda

「ラヴリー・リタ」に出てくるリタは、駐車違反の取締官でしたが、こちらの主人公は、ポールの奥さんです。 1970年4月にリリースされた、ポール初のソロアルバム『マッカートニー』(UK2位/US1位)のA面1曲目に収録されたこの曲は、妻リンダに捧げられています。 この曲、ポールの自宅に4チャンネルのレコーダーが導入された時、そのテストを兼ねて録音されています。歌も、ギターも、ベースも、パーカッションも、全部ポール1人で演奏しています。 それにしても、短い... ポール曰く、これは「トレーラー」で、将来、完全版を発表するとのことでしたが、50年以上経過した現在も、未発表のままです。