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2022年7月の記事一覧
567: Elvis Costello / Watching The Detectives
ジョン・レノンが見ていたのが「車輪」なら、エルヴィス・コステロが見ていたのは「刑事」でした。 1977年10月にリリースされたこの曲は、コステロにとって最初のヒット曲(UK15位)となりました。 レゲエ調のビートが軽快な曲ですが、歌われている歌詞はかなりシニカルな内容です。まあ、当時のコステロは、血気盛んな若者と言った感じで、どの曲もそうでした。 この曲がシングルリリースされる3か月前に、本国UKでは1stアルバム『マイ・エイム・イズ・トゥルー』(UK14位/US32位)がリリースされていたのですが、USではこの曲を追加収録して、11月にアルバムが発売されています。 ジャズマスターを手にしたコステロがポーズをとるジャケットは、70年代UKロックを代表するデザインの1つと言っていいでしょう。 ジャズマスター好きにはたまらないジャケットです。
560: Spiral Starecase / More Today Than Yesterday
昨日や今日がタイトルに入ると言えば、この曲を挙げておきたいところです。 カリフォルニア州サクラメントで結成されたスパイラル・ステアケースが、1969年にリリースした、唯一のヒット曲(US12位)がこの曲。 パット・アップトンの軽やかなハイトーン・ヴォーカルが心地良いポップ・ソングです。 見ての通り、タイトルに「昨日」も「今日」も含まれています。 しかも、サビの歌詞を見ると、それだけにとどまりません。 「I love you more today than yesterday」に続いて、「But not as much as tomorrow」と歌われています。 「昨日より今日の方が愛してる。でも、明日ほどじゃないよ」って、「どんだけ好きなんかい⁉」とツッコミの1つも入れたくなります。 彼らのトップ40ヒットはこの曲のみで、典型的な「一発屋」ではあるのですが、ソフトロックファンの間では、評価の高いバンドです。