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【生産性のモノサシ】 コーチングって何?

参考記事:

以下、どちらも Harvard Business Review の記事です。

  • Most Managers Don’t Know How to Coach People. But They Can Learn, August 16, 2018 

  • The Leader as Coach, November–December 2019

生まれつきコーチングが上手な人はいない

 実証実験(100人)によると、ほとんどのマネージャーは「部下にやるべきことを指示する」ことしかできない。3,700人以上の役員についてコーチングスキルの自己評価と、他人からの評価結果を比較した結果、24%が大幅な自信過剰と判定された。生まれつきコーチングが上手な人はほとんどいない。ということは練習と努力が必要だ。

ではコーチングとは

 (1)傾聴する、(2)質問する、( 3)フィードバックを提供する、(4)目標設定を支援する、(5)共感を示す、(6)部下が独自の解決策にたどりつくようにする、(7)強みを気づかせる、(8)目標達成の枠組みを提供する(たとえば、GROWモデル、Goal➡Reality➡Option➡Will)、( 9)解決指向(問題指向の逆)を育む。

 最後の解決思考というのは、「問題があること」を気にするよりも、「これからどうなりたい、どうしたい」を主な関心事とすることのようです。なりたい姿があってはじめて、問題が目標に転換するということでもあります。
 TOC(Theory Of Constraint)を学んだとき、先生から「問題を喜べ」ということを教えてもらいました。「これが問題だ」と言う人にはすでに「あるべき姿」があるからだ。「あるべき姿」のない人に「問題」は見えない、と。

意外と簡単に学ぶ事ができる

 100人の参加者に15時間の研修を提供した結果、コーチングスキルが全ての項目で 30~50%改善した。マネジメントスタイルとしてのコーチングはプロコーチの技量を求めるわけではないので、少しの学びや気づきで大幅な改善の可能性があるようです。

指揮統制からコーチングへ

 多くの企業がマネジメントスタイルを指揮統制型からコーチング型に転換することに取り組んでいる。10年ほど前ならば、コーチングは企業トップが受けるような特殊で高価なサービス(Executive Coaching)だった。現在は、部下を持つ人すべてが身につけるべきスキルに変わりつつある。

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