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こだわりのカメラで撮った写真を見て思い出す、楽しかった時間

2023年10月に散々悩んだ末にカメラを買った。OLYMPUSのOM-1である。
私は山登りが好きで、前々から山で使う本格的なカメラが欲しいと思っていたのだが、レンズも合わせると30万円程になる高い買い物であり、最後の一歩が踏み出せずにいた。そんな折に、パートナーとネパールに、世界最高峰のエベレストを見に行くトレッキングが決まった。念願のエベレスト。そして、おそらく人生で何度もは見ることのできないエベレスト。ようやく決心がついた。よし、カメラを買おう。

山という過酷な環境で使えるカメラは限られている。防塵、防滴がしっかりしたカメラでないと壊れてしまう。そこで、OLYMPUSのOM-1にした。どきどきしながら近くのカメラ屋さんに行き、初めて手に取ってみる。ずっしりとした重みが手に伝わってくる。カメラを持って山に登る姿が目に浮かぶ。うん、これで間違いない。ワクワクしながら購入した。

念願のカメラ

ネパールに行くまでの1か月、色んな所に出かけてカメラの練習をした。いざ山で使おうとして、うまく使えないと困るので、ボタンや設定を丁寧に確認する。新しいものを触り、色々試してみる時間もまた楽しい。カメラを収納するバッグ、三脚も購入し準備万端。11月になり、ネパールに飛んだ。

初めてのヒマラヤトレッキングは想像以上のものであった。山のスケールが日本とは比べ物にならない。ガイドさんから雪の積もっていないのは山ではなく丘だよと、富士山より高いであろう場所を指さしながら言われ思わず笑ってしまった。歩みを進めること数日、とうとうエベレストが眼前に現れた。「ほんとに綺麗だね。」とパートナーと一緒に、初めてのエベレストを堪能する。贅沢な時間だ。そして、カメラでエベレストを撮る。ファインダーを通して眺めるエベレストもやはり美しい。シャッターを押すとカシャッという心地いい音とともに写真が撮れる。この心地よさはやはりスマホでは味わえない。大満足であった。

いつかもっと近くまで行ってみたい

日本に帰国し、パソコンでカメラの写真を確認する。山肌まで鮮明に分かる。空の青と雪の白も美しい。写真を見返していると、エベレストを眺めていた場所の空気感まで蘇ってきた。そして、パートナーと一緒に歩いた、楽しかった時間が次から次へと思い出され、幸せな気持ちになった。このカメラを買って本当によかった。

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