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ネパールで食べた『モモ』の味が忘れられない。

皆さんは『モモ』をご存じだろうか?
知らない方のために、まず『モモ』について少し書きたいと思う。

『モモ』はネパール餃子である。
野菜、マトン、ヤクの肉などでできた具材を、薄く伸ばした小麦粉の皮で包み、加熱する。蒸したものが一般的であるが、焼いたり、揚げたりして食べることもあり、まさに餃子である。アチャールというたれにつけて食べる。本来はチベット料理とされているが、ネパールにも伝わり、家庭でもレストランでも広く食べられている。

『モモ』を初めて食べたのは2023年11月のことである。あこがれのヒマラヤトレッキングのために人生で初めてネパールを訪れた。数日かけて目的地である標高3880mのホテルエベレストビューを目指して、数日かけてトレッキングを行った。トレッキング中、食事は点在するロッジで頂いた。その時にロッジで『モモ』を食べた。具材の種類だけでなく、蒸し、焼き、揚げと調理法も様々あり、どの『モモ』にするかメニューを見ながら悩んでいると、ガイドさんが近づいてきて、「お肉が具材として入っているものは、山の中で食べると私でも時々お腹をこわすことがあるからやめておいた方がいいですよ。」と言われたので、野菜が入った『ベジモモ』にすることにした。

ロッジで初めてたべた『ベジモモ』

料理が運ばれてきた。ほんとに餃子にそっくりだ(笑)。日本から遠く離れたネパールにやってきて、餃子に出会えるとは。なんだか急にネパールに対して親近感がわいてきた。トマトベースで作られたたれにつけて、いざ実食。もちっとした皮、少しぴりっとしたたれと野菜の甘味が絶妙にマッチしてとても美味しい。トレッキングの疲れも忘れてどんどん食が進む。あっという間に完食してしまった。

小籠包のような形をした『モモ』も。

完全に『モモ』の虜になってしまった。ネパールに滞在した1週間、1日1回は『モモ』を食べた。お店によってたれの味が微妙に違い、1度として同じ味には出会わなかった。特に山の中では調達できる材料が限られており、それぞれ違う味になるのかもしれない。また、小籠包のような形をした『モモ』もあって、小さくて見た目もかわいらしい。味だけではなく、目でも料理を楽しむことができた。そして、ネパールで撮った『モモ』の写真を見返すと、ロッジやお店の雰囲気、ロッジで出会った笑顔が素敵なオーナーさん、同じロッジに泊まっていた世界各地から来たトレッカー達、ネパール独特の空気感…色々なことが楽しい思い出として溢れてきた。

『モモ』の事を書いていたら、無性に『モモ』が食べたくなってきた。
またいつの日か、『モモ』を食べに、ネパールを再訪したい。

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