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第五章〜疲〜

cochimiです。


20代、30代の働き盛り。
家族のために生きるの真っ只中。

君は外の圧力、私は中の圧力で疲れを覚えてたよね。


それに染まりたくないって、どこか虚勢を張ってしまって。


どこか、この空間に怒りを出していたな。


気づけば、全身全霊のため息。


理想と現実の狭間に立って、自分を見失う。


笑い合いたい。
話し合いたい。
素直になりたい。

…愛し合いたい。


…したい。難しくなったっけ。


責め合うを避け、1人の空間を好んだ。


それからの私たちは、疲れに疲れてたよね。


取り戻すには時間が必要で、家族を巻き込んでしまったね。


お互い見て見ぬふりだったことを後悔や反省するに至るまでもが、ものすごく後だった。


信頼を取り戻すにはこの後の人生では足りなかった。それくらい疲れに負けてしまっていたね。


それを支え合うのが家族だったはずなんだけど…。


目を逸らした私と君。


でも、この時の私たちは同じ気持ちだった。

「なんでわかってくれないんだ…。」

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