旅を、心から楽しむって 大事だ
6月のモロッコは熱波だった。
風が熱いのである。イメージはフライパンの蒸気が体や顔に絡む感じ。
後にも先にもそのように感じたのはそこで感じた一回きりである。
だから本当に暑い時は外出せずホテルで休んでいたような気がする。
とにかく砂漠の国へ行きたくて。チュニジアと迷ったけど(チュニジアブルーに憧れていたけど)モロッコという響きが好きでこちらに行ってみることに。あとからチュニジアに行った人に聞いたらチュニジアの砂漠はモロッコの庭程度だよと言っていたけど本当なのかな…(謙遜?)
松田聖子の「マラケッシュ」という曲があったが、本当にモロッコは「迷路の街」である。特にフェズ(旧市街)は迷宮都市と呼ばれている。
だから観光の人は現地ガイドに案内してもらわないと迷ってしまうほど。
一人でゆっくり歩いてれば現地の子供でさえガイドになってチップをもらおうとアピールしてくる。
そんな中で若かった私は一人、早歩きをしてみたら「あれ?住んでるのかな?」と思ったのか現地の人はびっくりした顔をするけどしつこく寄ってくることはなかった。
他にもカサブランカという街があり、こちらも素敵な響き。「カサ」=CASAは家を意味し、「ブランカ」=BLANCAは白なのですなわち白い家という意味。こちらにあるモスクのミナレット(塔)にエメラルドグリーンがあしらわれていて地中海に映えます。
異国できくアザーン(礼拝を呼びかける音色?声?)がとても心地よかったのを覚えている。朝目覚めるときに聞くのが好きだった。
ツアー客でご年配のご夫婦で参加されていた奥様が昼食を食べたあと
次に立ち寄った先でちょっとおいしそうなスイーツをさらに食べていて
「お腹いっぱいじゃないですか?」と聞いたところ
「もう来れないから(頑張って)食べてるの」と笑顔で答えてくださったのが忘れられない
旅を、心から楽しむって
大事だ
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