繊月(せんのつき)

僅かな余生を自作の短歌でつぶやいて行きます。 短歌初心者だから繊月名乗ってます。 歳か…

繊月(せんのつき)

僅かな余生を自作の短歌でつぶやいて行きます。 短歌初心者だから繊月名乗ってます。 歳からすれば晦日月です。 「ひとつずつ 背負った荷物あとひとつ 捨てれば終わる歩みのひとつ」

最近の記事

    • 月のつぶやき

      葉月の連歌 ありふれた 小さな箱で めぐり逢い 顔も知らない 画面の向こう      繊月 昼下がり 夢見心地に めぐり逢う 君の言の葉 まばゆいまでに     月乃 奇跡とは 三十一文字で 知り合えて 文字の世界を 旅するふたり      繊月 宵毎に 願うの星に 月を見て 祈るの空に いつか夢みて      月乃 突然に 月の記憶の 渦の中 月乃キオクを 上書きに来た      繊月 暁に 月の満ちゆき 夢の月 思い出の月 想う月のみ      月乃

      • 何かを捨てる事

        何かを得ようとすると 何かを捨てなければなりません 茶室の庵を造りたいと思い 株の博打を始めました それくらいの益が出た頃 身体を壊して入院した 手に後遺症が残り 茶室は諦めました 茶を点てる流儀の所作は無理だからです でもね  茶道の流儀の所作を捨てて  自分流の心で茶を点てる事は出来ます 茶碗に茶を差し湯を入れるだけです 利休さんの言葉です それが理解を得る事だと気付きました 捨てる事は 得る事の メリーゴーランド と思いませんか 今、詩や短歌を詠

        • 風の哀歌

          昔の記憶を想い出すことなど無かったのに、歳を重ねたら甦るのですね。かれこれ四十年ほど昔に風の盆に出掛けた記憶を頼りに三首詠みました。 夏が往く 逢瀬かりそめ 風の盆 想い焦がした 燃え滾る夜 風の盆 心揺さぶる 胡弓泣く 去り行く君の 涙と流る 町流し 叶わぬ恋の 送り火か 風と涙で 踊りし夜更