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とても古い本が出て来た

みなさんおはようございます。先日部屋を掃除していたら、本棚からこんな本が出て来ました。この本は映画「タイタニック」が放映された後に出版された本なので、1997年のことだったと思います。かなり前の話で私が中学生の頃の話です。

当時映画「タイタニック」も話題となっていたため、このような本がよく売られていました。タイタニック号についてはいろんな都市伝説もありますが、読んでいて面白かったのは、そうした都市伝説的なものではなく、実際のスペックや中で出された食事、乗船運賃などいろいろ書かれていました。

一例を出すと、食事ですが、言うまでもなくとても豪華なものでした。1等船客ともなると、コース料理で10品目とか出ていたようです。しかも3等船客であっても、当時の普段の食事に比べたら格段に良い物が出されていたとのこと。パンにちゃんとマーマレードが塗られていたとか、こうしたちょっとした贅沢ができたようです。

それから運賃ですが、現在の価値で3等船客であれば、2・3万円程度で乗れたそうです。一方で1等船客は500万円以上したとか。今では考えられない等級、階級差別があったようなので、なんだかなぁ、と思ったものですが。

そして一番気になったのが、救命ボートの数です。今のように定員の3倍乗せなければならないなんて法律は当時ありませんでした。これが後に大きな事件になるのは知っての通りです。しかしよく考えてみてください。皆さんご存じかと思いますが、タイタニック号が氷山と衝突して沈没するまで2時間半くらいかかっています。しかし実際船が沈没すると判明してから避難行動を開始して、船が本格的に傾くまでに使えた時間はせいぜい1時間でしょう。その間に2000名以上の乗員乗客を避難させなければなりません。何が言いたいかというと、定員分ボートが用意してあってもおそらく、半分程度の人しか助からなかったと思います。

実際ほとんどの乗客は低体温症で亡くなっています。水温がマイナス2度とかだったので、如何に冷たいというか痛かったか想像できるでしょう。現在のように救命胴衣に防寒機能はありません。それにボートも折り畳み式ではありません。そう考えると乗員乗客の大半を救助するというのは不可能だったと思われます。

さて、こうした悲劇があってこその今の船旅はかなり安全にできています。これは現在を生きる我々にとっては本当にありがたいことです。過去の教訓がちゃんと活かされているのです。とはいえ今後もこのような事故が起こらないとも限りません。乗り物はさらに安全性が求められると思います。古い本を見てこんなことを思ったものです。

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