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姪の夏休み

 夏休み、姪がおじいちゃんおばあちゃんち(私から見ると両親宅)へ帰省してました。
姪は母子家庭で育つ小学校低学年です。長期休みになると祖父母宅へ1人でやってきます。

明日帰ると言う日は私と2人で遊びに出かけました。
海に行ったりかき氷食べたり。
そしてうちでスィーツ頂きながらガールズトークを楽しんでました。

そこへおばあちゃんから電話。
夏休みの宿題が入ったリュックを持って出たか?と。
おじいちゃんの趣味の棲家みたいなとこで宿題してたらしく、おじいちゃん鍵締めて帰ったよ、と。
姪は「あ、忘れた!」
そしたらグダグダと同じ事を繰り返し、どうするのよ、の繰り返し。
スピーカーにして私も聞いてましたが姪の顔が緊張で強張ってきて。。
子供に詰め寄るあの怖さ。
たかが宿題リュック忘れたくらいで。
私が「おじいちゃんに鍵もらって後で取りに行くから」と口を挟んでもまだなんか言ってます笑

強制的に電話を切りました。
すると姪は「おばあちゃんが怒る」
「おばあちゃん、怒ってた」
「おばあちゃんにいつも怒られる」
まるで幼い頃の私自身を見てるかのようでした。
そしてあれはまだまだ怒ってるうちには入らない笑
とりあえずおじいちゃんに電話したら
「リュック持ってるから大丈夫だよ」
リュック問題終わり。
姪はおじいちゃんにおばあちゃんが怒ってる事を訴えますがおじいちゃんは生返事で受け流してます。
これも幼い頃の私と同じだな、と。
父は味方をしてくれなかった。

少し怯えたような姪に
「おばあちゃんてあんな人だから。リュック忘れたくらいで怒られる必要はないし、姪ちゃんはうっかり忘れただけでしょ。姪ちゃんは悪い事してないよ」
おばあちゃんは心配で言ってるのよ、の一言は姪に自分が悪い子だから、と自分を責めてしまうのではないかと。
あんたの事を思って、とか、心配してるから言ってるとか違うから笑
本当に思ってるなら思いやる気持ちを子供に伝えない?
子供心に私が悪いから、と思わせられる呪縛。
幼い頃の自分見てるようで少し辛かった。

「姪ちゃん、おばあちゃんちに行くの嫌だってママに言ってみたら?」

「言ったらなんで!?なんで!?ってママがだんだん怒るの」
予想はしてましたが。
自分の自由時間が欲しいのだろうな。。
姪が希望してる、って体になってますし。。。

姪は場の空気察知能力が育ってしまったのだろうなぁ。
その後、翌日1人で飛行機に乗ると言う事で(CAさんが預かってくれる)暇潰しになる本を買いに行く事にしました。
その提案も
「早く帰らなきゃおばあちゃんに怒られるかも。おばあちゃん怒ってたから」
と言う。
「姪ちゃんはどうしたいの?」
飛行機に乗ったら移動もできないし、子供にとっての退屈は苦痛だろう事は予想できます。
「本欲しい!!」
本買って、小さなお菓子買って、姪ちゃんのリュックに入れました。

別れ際、姪が私に
「Venusちゃんも理解されないね、辛いね」笑
君は私が子供の頃より大人だわ。
本を買いに行く事を伝えた際、私が何か言われたと察知したらしい。
「理解してもらおうと思ってないよ」
真面目に受け答えてしまう私。笑。
そして改めて海で可愛い貝殻や珊瑚を拾った事、足だけパチャパチャが夢中になってなぜか濡れてて笑った事、暑すぎるからのかき氷は寒すぎて震えながら食べた話。
せっかく大笑いして楽しかったのだから楽しい1日だったと思い出して欲しかった。
そして姪とハッグーして別れました。

子供はある程度、親の要求を受け入れざるを得ないものだと改めて感じ、そうやって成長するのかなとも思いました。
だけど覚えていてほしいです。
周りが自分を脅かしてこようともまず自分の状況第一に優先する事、姪ちゃんはどうしたいかが大事だってこと。
そんなありのままの姪ちゃんを大好きって人はたくさんいるから。



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