ハイテンション・ブギー
真っ黒に闇が、
真っ赤に血が、
真っ青に空が、
真っ白に灰が、
「助けて」と慟哭が聞こえた時点で
頭が破裂して、
「八つ裂きだ」と叫びが聞こえた時点では
もうそこには何もなくただ血の海が
哀切に胸が張り裂けて、
涙が止まらないんだそうだ
邪魔だから置いていこう
「僕には何もないんだ」
ランプの明かりのもと頭を垂れている
しょうがないから抱き締めてやれ
外では嵐が止まずに
平穏なんて遠い昔に思えて
優しさなんて得られずして人生を終える
微笑みを得られればハッピーエンドなんて
寂しすぎるから拒否だ
手にした時は終わりの始まりだ
笑ってしまえ
あっちの端から向こうの端までの十万キロを
こうも行ったり来たりだ
辿り着いた時には喜んでいたのに
次の瞬間には憂鬱に襲われて
破滅を待っている
染まり切ればいい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?