アルバムレビュー③ The 1975 『Being Funny In A Foreign Language』
第3回は、今何かと話題の、イギリスはマンチェスターを拠点に活動している四人組ポップロックバンド『The 1975』の最新アルバムである、「Being Funny In A Foreign Language」をレビューしていきたいと思います。
The 1975は、本当に大好きなバンドで、めちゃくちゃ影響を受けているのでレビューするのも気が引けるのですが、やるからにはやらせていただこうと思います。では、よろしくお願いします。
『The 1975』
今までのThe1975のアルバムでも、一曲目はバンド名と同名のタイトルだった。そして、曲もアレンジこそ違うが、同じ曲だった。しかし、今回は今までとはガラッと変わり、管弦楽をフューチャーした新たな装いの楽曲へと生まれ変わった。とてもスケールがでかいスタートで、期待を感じさせる一曲。
『Happiness』
二曲目は、ある意味いつも通りの、The1975らしいナンバー。80sっぽい爽やかなポップソングだが、古さを感じないカッコいいラブソング。この曲でも、管楽器が多く使われており、このアルバム全体のトーンを決定づけている気がする。
『Looking For Somebody(To Love)』
銃をテーマにした一曲で、爽やかなサウンドに反して歌詞は結構重たい。このアルバムで一番アップテンポで、スルッと入ってくる曲。マシューの流れるような歌い方がグッとくる。
『Part Of The Band』
この曲は結構攻めてるナンバーだと思う。弦楽器を思いっきりフューチャーしていて、荘厳な雰囲気を醸し出している。しかしコーラスになると、アコースティックギターを前面に出したバラード風のサウンドへ。この移り変わりが心地いい。
『Oh Caroline』
ピアノやアコギの澄んだサウンドが気持ちいい一曲。歌詞は可愛らしいラブソングで、メロディーもポップで、The1975っぽいなーと思う。
『I’m In Love With You』
ド直球のラブソングをここでぶち込んでくるのが
最高。アコギメインの爽やかサウンドも相まって、多分このアルバムで一番聴きやすい曲かもしれない。MVも面白いのでぜひ見てほしい。
『All I Need To Hear』
名バラード。単純にメロディーが良い。歌詞も誠実なラブソングで、こんなの歌われようもんなら惚れてしまうこと間違いなし。
『Wintering』
「Paris」をアップテンポにしたみたいな雰囲気の曲。またこれも、アコギやピアノ、弦楽器が噛み合ったサウンドで心地いい。歌詞がまさにイギリスのそれだなーと感じる。こんな歌詞、日本だとなかなか書ける人いないと思う。
『Human Too』
しっとり系の曲。「All I Need To Hear」よりはもう少し切ない感じ。歌詞も少しそんな感じがする。
『About You』
管弦楽が響き渡る、シューゲイザー風のとてもスケールのでかいサウンド。ボーカルのリバーブも深く、まるで夢の中にいるような感じ。まさにシューゲイザーの真骨頂。途中入る、女声も良い。「Robbers」の続編らしいが、確かにそんな感じがする。
『When We Are Together』
「About You」で締めくくっても良さそうだが、それで終わらないのがこのアルバム。最後のナンバーで、とてもシンプルな内容だが、だからこそ、一気に現実に引き戻されたようなそんな感覚に襲われる。そしてこのアルバムはしっとりと終わりを迎える。
いかがでしたでしょうか。このアルバム自体、昨年発売のアルバムで、若干遅れた感がありましたが、本当に良いアルバムなので紹介できてよかったです。まだ、不慣れな点がいろいろあって、文も稚拙ですが、楽しんでいただけたら幸いです。ありがとうございました。
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