ベビーカー
ご覧いただきありがとうございます。
本日も皆さんと私自身に、心からエールを送ります。
陰ながら応援していますので、どうか届きますように。
今回は、朝の通勤中に見かけた光景について綴りたいと思います。
風を切ってベビーカー
今日の朝、通勤中に、3歳くらいの子どもを乗せたベビーカーを全速力で押しながら駅に向かって走っている方を見かけました。
ものすごい勢いでカーブを曲がってきて、必死の形相で目の前を駆け抜けていきました。
私はあまりのスピードに驚き、やっと状況を飲み込んだ頃には、彼らの姿は遠くの方に小さくなっていました。
人生で初めて、ベビーカーが周りの歩行者をあっという間に抜き去っていく光景を見ました。
今思い出しても、もしかしたら夢なのではないかと思ってしまうほどです。
冬の清々しく晴れた空の下、両手でしっかりとベビーカーを掴み、道のでこぼこと子どもの自由な動きに崩されず、完璧に操縦しながら駆け抜ける様子は、一度や二度で習得できるものではない、という感じがして、心配と同時に感心して見入ってしまいました。
今日見かけた方は交通ルールを守っていたので私の知る限りでは無事でしたが、決して安全な行動ではないと思っています。
ですが、あまりに滑らかに走り去る様子は、何度思い返しても貴重な光景だったと、あの瞬きの度にどんどん小さくなる後ろ姿を鮮明に思い出し、記憶を追いかけてしまいます。
特に、ジェットコースターと化したベビーカーに物怖じせず、猛スピードの芯を捉えて乗りこなす子どもの冷静さと、力強く持ち手を握り締めパワーで安定を作り出し子どもを守る大人の責任感が伝わってきて、危ないと思いながらも見続けてしまいました。
朝のいろいろな光景
今日の朝はそんなことがあったのでいつになく周りが気になってしまい、せっかくなので朝のいろいろな光景を探して出社することにしました。
すると、たくさんの光景と出会うことができました。
コーヒー片手に優雅にオフィスへ向かう人や、途中コンビニに寄る人、ヘッドホンを身に付けて気分良く歩いている人、信号待ち中も足踏みを止めずランニングする人、お母さんやお父さんと手を繋いで登園する子どもたち、など書き切れないほどたくさんの人がいました。
こんなことは、よくよく考えなくても当たり前のことなのですが、改めて意識してみると、自分の目に映る光景だけでも無数にあり、今私はたくさんの人と地球に生息していることに気付きました。
そして、ありきたりかもしれませんが、いつもの通勤路が映画のワンシーンのように感じられて、会社までの重い道のりをほんのり軽やかに進むことができました。
日のあたり方や、流れる雲の速さ、花の開き方や、冬らしい風の音など、意外と貴重な光景が目の前に広がっていて、気付けたことがなんだかお得な気がして自分の中で大満喫しながら歩くことができました。
今日の朝は、通勤が散歩のようになり、もっと歩きたい気持ちになりました。
たった10分くらいのいつもの道で、たった一回で、これだけたくさんの新鮮な光景に出会えたのですから、自分の心次第できっと毎日発見があるのだと思います。
明日も通勤路を散歩しながら、会社までの道中で面白い光景を探したいと思います。
最後に
毎日こんな風に考えて生活する心の余裕は私にはありませんが、ふと気付いたときには日常を思う存分に味わって生きていきたいと思います。
日記のような文章になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
Yu
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