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日本の認知症対応は特異かも!

 母親が認知症を発症したことで、本を読んだりネットを検索したり、セミナーにも参加したりする中でわかってきたことですが、日本の認知症に対する取り組みは海外と比較してどうなのでしょうか。

 海外では、認知症を病気ではなく、老化とか人生の一つのステージとしておそらくとらえているようです。生活の質を重視し、人間が人間としてあり続けることができることに重きを置いているのでしょう。すなわち認知症は特別な病気ではないということです。日本の精神病院のベッド数は世界で最も多く、それだけでも驚きですが、海外ではその数が減る傾向にあるのに対して、日本だけが増加し、さらに入院日数も超長期入院が当たり前になっています。ちなみにイタリアには精神病院は存在しないそうです。

 認知症の薬については、海外ではサプリメントで対応する、あるいは保険適用しないなどの一方、日本では4種類、最近あらたに加わって5種類が認可され保険適用されています。抗認知症薬の怖いところは、死ぬまで飲み続けなければならないことでしょう。グラム数(量)は増えることはあっても、減らすことや中断することは特別な事情がない限りありません。医師も躊躇われるのでしょう。そして服用すればするほど、間違いなく副作用が発生することになります。現状維持が精いっぱい、これ以上よくなることはない薬でありながら、服用することで副作用が発生し、ますます病状は悪くなる。医療費はUPし、社会保険料にはねかえり、国家財政にも影響することになります。

 昨年に母親が危篤状態になったのも、いま振り返ってみると、薬の副作用によるところだと思います。当時は要介護2でした。その後、薬の服用が始まり、だんだんとグラム数が増えていきました。そして半年後には生命に危険が及ぶレベルにまで達しました。

 今は薬を絶って驚くほど回復しています。要介護4でベッドから離れることはできませんが、話も出来るようになり、食欲も回復しました。

 薬剤性認知症というのもあるようです。多剤投与で6種類以上になると、副作用の危険性が高まり、認知機能の低下から認知症と診断されるケースが発生しています。

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