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タペストリー

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「意思疎通もままならない認知症の祖父に振り回され孫と大人たち……」
そんな解説に目が留まりました。


なぜなら、私自身が認知症の父親と過ごしたから。
また、介護員としてたくさんの認知症の方とも
出会ってきたから。


認知症の割合は増えるだろうと
どのメディアでも言っています。
それに比例して
自分がなったらどうしよう、
家族がなったらどうしよう、
と思う人も増えていると感じます。


人間は分からないことに
不安や心配を抱える生き物だから
もっと認知症の情報が広がるといいのにな
とずっと思っていました。


この本は小説でありながら、
認知症のことが書いてあるというので、
ニュースなどで言われる認知症とは
違う面が見られるのではないかという
期待感を持って読み進めました。


結果、心温まる内容と、
人間とは、宇宙とはなどの大きな観点からの
壮大な人間模様が書き出された素敵な本でした。


忘れてしまいがちだけど、
誰もが持つ心の温かなスポット。
要所要所でその心の中の温かスポットに
語りかけてきます。


認知症のおじいちゃんがとった行動を不審がられた時に
「おじいちゃん、認知症なんです。すみません」
という場面で一緒にいた友達が、純粋に
「認知症って悪いの?謝る必要があるものなの?」
と心の中で思いを巡らせます。


これが、私にとっては最大のポイントでした。
悪いところ、大変なところばかりが
ニュースで取り上げられるために
私たちは良くないもの、としてとらえている気がします。


それが家族へのプレッシャーになり
負担になっていくと思いませんか?


「認知症」に限定され興味からの出会いでしたが
心温まる人間模様が描かれた作品でした。


私が介護員時代、
病院に付き添った時に担当医に言われた言葉があります。
「認知症は、嫌なことを考えなくて済むから
本人はある意味幸せなんだよ」


苦労しているご家族に届けたい一言でした。
「本人は不幸じゃないんだ」
これって素晴らしいメッセージだと思いませんか?


否定しない、受け止める、笑顔。



実際に介護していると、
それが大切だと分かっていても
難しいものです。



だからこそ1人ではなくチームで
乗り越えていくのが最大の介護だと
この本で感じることができました。


第3者の力を借りるのも
十分チームです。


心が疲れているあなた、
感動に飢えているあなた、
(最近は激しい情報が多いですからね)
にぜひおすすめの1冊です。


登場人物が多いので
最初は大変かもしれませんが、
だんだん引き込まれて理解できてくるので
心配しなくて大丈夫です✨👌


人生の裏には目に見えない壮大な力が働いている、それがタペストリーとなって私たちを包んでくれている。
忘れがちな心に温かく寄り添われた読後感でした。


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