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「浜松市秋野不矩美術館」訪問

遠州鉄道の終点・西鹿島駅からバスと徒歩で約20分、そこに現れる小高い坂道を登って行く。

木の形状をそのまま利用したテーブルや、今時都会ではほぼ見られない木製電柱を横目に楽しみながら進んでいくと、少しずつ特徴的な外観の建築物が見えてくる。

少しずつ美術館の姿が見え始めた
全景

現・浜松市天竜区出身の女性画家、秋野不矩女史の業績を顕彰するための美術館。
周辺の豊かな自然と調和した独特な建築を手がけたのは、建築史家の藤森照信氏。かねてよりの憧れであり、写真などを見ながらニヤニヤしていた藤森建築、ついに初訪問!

より近づいて撮影してみた

さて、肝心の展示はというと、少しばかり拍子抜けしたかも……(ごめんなさい!)

というのは、現在こちらの美術館では、特別展『日本画で綴る 源氏物語五十四帖展』開催中。
これはこれで大変見応えのある、充実した作品展ではあるものの、美術館を挙げてこちらに注力しているのだろう、訪問の本来の目的であった秋野不矩女史の作品はあまり表に出ておらず、隅に追いやられている印象が否めなかった。

もちろんこれは企画展の日程を確認しておかなかったこちらの落ち度であり、美術館を非難しても仕方があるまい。建築の妙を楽しめただけでも満足として、また日を改めて行ってみよう。

ちなみにこちらの美術館、浜松駅から行こうとすると約1時間弱、決して便利とは言い難い立地なので、訪問の際はご注意を。
ただ、それだけに周囲には雄大な自然と昔ながらの街並みが広がり、目を楽しませてくれる魅力的な地域です。

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