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乃木坂46は日本アイドル界の「原点回帰」?

最初に、この記事で述べる内容は、すべて僕の偏見と思いつきに基づくものです。
あくまで一つの仮説としてお読みください。

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1970年代以前まで「アイドル」は、(少なくとも女性に関しては)「歌謡曲」と不可分の言葉であったと思われる。
その音楽は切なさやノスタルジーを感じさせ、歌詞も「明るい」ものは決して多くない。
「中3トリオ」と称される山口百恵、森昌子、桜田淳子や、天地真理、あべ静江、岩崎宏美、高田みづえ等々、彼女たちが概して「大人びた」「落ち着いた」イメージで語られるのはこの歌謡曲路線のためかもしれない。

一方、80年代に入ると、アイドルの「ポップス化」が進む。このあたりから、若さ爽やかさ元気さが前面に押し出されていく印象。
松田聖子を筆頭に、榊原郁恵、早見優、原田知世、森高千里、おニャン子クラブなど、みなこのタイプだろう。
そしてこの「ポップス路線」のアイドル観は、平成に入ってモーニング娘、AKB48、ももいろクローバーZなどがブレイクし、日々新たなアイドル像が生まれる現在でも引き継がれている。

そんな平成の時代に、「乃木坂46」の存在はかなり異色なものに見える。ずっと「ポップス路線」のアイドルを売り出してきた秋元康が、(音楽性や歌詞は平成・令和的なものでありつつ)彼女たちをデビューさせるにあたって70年代を意識した歌謡曲指向に路線変更したのか。
詳しい背景は不明ながら、深く考察してみる価値はありそうなテーマだ。

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