sigma fp というカメラ
gx7mk-2とライカTで楽しんでいた2019年。いつもユニークな商品展開をしているSIGMAさんから、ビッグサプライズがありました。なんと、フルサイズミラーレスカメラを開発中とのこと。しかも、世界で1番小さなフルサイズミラーレスカメラを。
世界で1番小さなフルサイズミラーレスカメラ
コンセプトは「フォルテッシモ、ピアニッシモ」。
より強く、より弱く。
この新しいカメラは、映像制作の中心になり拡張することで真価を発揮していくと紹介されました。
その発表動画、たぶん発売までに50回は見たんじゃないかな。そのくらいのめり込みました。マイクロフォーサーズから始まった私のカメラ人生、小さいシステムで完結できるならそれに越したことないと思っていました。しかも、フルサイズなら今までに集めたオールドレンズがそのままの画角で使える!これは大変興味をそそられました。発売までに様々なYouTube動画とか見て、期待を高めて、予約もして、そして買った!買ったんだ!
ついに買ったんだ!フルサイズミラーレスカメラ!
その名はsigma fp
画像は例によって調べてみてください。
どうですか、この箱箱しい外観!グリップつけなければつるっつるですよ!まぁ実際にはザラザラしてますけど。比喩です比喩。そしてファインダーが無い代わりにモニターが優秀でしてね。可動式の液晶ではないものの、割と不足ないですよ。これにライカのオールドレンズとか付けて遊んでたわけですよ!このsigma fpのカラーグレーディングとオールドレンズが相まって、なかなか強めな色味になるんですわ!
いやー、今思っても良いですよ。
それにね、特徴的なカラーグレーディングもありまして、それがティール&オレンジ!これが秋や夕方に合うんですよ!元々は海外の映画用のカスタムシュミレーションだったみたいですが、それをこのsigma fpに搭載しているんですよ。良いですよ。ハマりますよ。若干アンダーになりますけど、色濃く、オレンジがかって、褪せて見えるのはセピアに少し似ています。でもね、ちゃんとしてるんですよ。総じて個性豊かなカラーグレーディングですが、私は本当に気に入っちゃいましたね!
クセになる、間違いなく
このミニマムなシステムが出来てしまうと、正直これでいいんじゃないか。これで完成なのではないかと思えてしまいます。
ただし。
ただし、私が一つだけ困ってしまったことがあった。
その一つによって、使う頻度が減ってしまったのはとても残念だった。
それはファインダー。
無いのよ、sigma fpには、ファインダーが。これさっきも書きましたけどね、だからこそこのサイズを実現できたわけですから。それがどう困るかというと、日差しの強い日や時間帯ですね。その時にね、モニターが見にくくなるんですよ。光が反射もしますし。これがねー、困る。どうすっかなーって考えてましたね。そこで私はファインダーの重要性を知ったわけですわ。
なら、それさえクリアすれば最強なのかと言われれば、…まぁ最強でしょうね。
私の使い方ですと、他にはなんの不満もないです。
しかし、後になって外付けのファインダーが開発されたのですが、これがどうしたもんかというシロモノなんですよ。
着けると、せっかくのミニマムシステムが大きくなってしまう。だから私は考えました。sigma fpはこのファインダーレスの状態で完成しているんだと。つまり、合ってないのは私の方だということがわかったんです。
それがわかってからは、何と言いますか、ファインダーを重視する傾向になりましたね。
使われなかったsigma fpの性能
sigma fpは元々動画機です。…っていうと色んな人に怒られそうですが、動画のための機能や機構が盛りだくさんあるんですよ。もちろん、スチルも考えられてます。けど、このsigma fpが真価を発揮するには、動画も静止画もやる人の手にある時なんだろうなとは思いました。
例えば、スチルとムービーで切り替えスイッチがありますが、切り替えるとそれぞれに設定した設定が呼び起こされて、動画専用、スチル専用になるんですよ。これは嬉しい人もいたんじゃないですかね。
なので、スチルだけしか使ってない私は、sigma fpという素晴らしいカメラの性能をフル活用出来なかったんです。
そんなこんなで、私の機材探しはもう少し続くことになります。
しかし、この後に買ったカメラがなかなか曲者だったわけです。レベル一桁なのにドラゴンキラー装備しちゃったような、ジムⅡに乗ってるのにサザビーと出会っちゃったような。