何にでも値がつく。でも高い安いは別物だよね。
角田光代さん著「しあわせのねだん」📖
目次を見ると当たり前だけど、ただのお金の話じゃなさそうで興味が湧き購入。
角田さんを知ってどうするのかと思うけれどね。
「想像力1000円」は私からすると(角田さん騙されてるよ。だめだよ、そのおばさんの言う事信じて色んな事を想像してお金あげちゃだ‥…あげちゃった😓)
「記憶9800円×2」は、やっと?ジーンとするお母様と旅行した時の話。
まずい、まずくないの料理を食べたとしても、楽しかった、つまらなかったとしても、私も母や姉が旅行した時一緒に行きたかった🥲
ドラマや映画のように結婚を控えた娘と旅行に行きたかった。🥲
「一日(1995年の、たとえば11月9日)5964円」は、私もつけてる家計簿の話。
自分の生活が全体像として見えてくる家計簿は、今の私にとっては決して楽しいものではないけれど、つましくとも心は豊かにを目標にやりくりしていけたらと気持ちを仕切り直そうと考えさせてもらえた。
全編読んでの1番の感想は、角田さんみたいになると、行く予定だったメキシコ旅行が仕事で直前キャンセルになったとしても、値段関係なく美味しい物を食べられたり、詐欺師みたいなおばさんにも信じてお金をあげる心の広さが備わったりするんだなあという事。
お金の大小ではなく、やはりお金を持つと言う事は、余計な心配をしないで済む。お金による心のささくれが少なくて済むような気がします。
私も家計簿はつけているけれど、違う角度から値段をつけてみようかなと思います。そうしたら、世界は少し変わって見えてくるかもしれない。
そして、電子辞書24000円の話から読み進めていくと、この言葉、この表現、きっと購入した電子辞書を見ながら買いたのかなあと思ってしまう。
この言い回しピッタリ〜とニタリ顔で書いたのかなと想像しながら読むと、またそれも面白かった。
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