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#025 21世紀の「脱亜論」中国・韓国との決別(西村幸祐著)

5月になって思うのは27日。5月27日、それは海軍記念日である。日本海海戦の勝利を記念する日であったが、昭和20年に廃止され、主権回復移行もそのままになっている。依然として、戦前と戦後の厳然とした断絶があると言わざるを得ない。

旗艦 三笠


我々の先輩方にとって、まさに日本の存亡をかけた戦いであった。ここで負けていれば、日本という国が地図上から消え、ロシア連邦のひとつになっていただろう。日本の歴史は大きく変わり、自分も生まれていない筈だ。当時の緊迫した情勢を改めて真剣に受け止める必要があるように思う。
戦後レジームの虚構が、まさに今、憲政史上最悪の現政権において露呈しているが、現在の日本も、同様の危機にあると言えるのではないか。北朝鮮、中国共産党、ロシアの核保有3か国に囲まれ、「頼みの綱」の米国がメルトダウンしている現在、腐っても、その民主党政権にすがるしかないという現実。それは国防を他国に委ねているからだ。
先ずは、最低限の防衛手段として、核兵器を保有し(日本の技術力があれば、技術論的には3カ月以内にできるという説有力。そもそも日本は、朝鮮半島興南で、昭和20年8月12日、核実験に成功した実績もある。もともと、アメリカに次いで2番目の核保有国である)、侵略されない体制づくりを急ぐべきではないか。しかし、国内政治は依然として、政治資金規正法改正の議論?
西村氏の同著のまえがきから。曰く、
「今年(平成27年/2015年)は、福澤諭吉が脱亜論を書いてからちょうど130年目に当たる。そして、日清戦争勝利から120周年、日露戦争勝利から110周年になる。不思議な歴史の巡り合わせと時代の符号に改めて驚かされるが、同時のもっと驚くのは、日本の歴史上きわめて大きな意味を持つ、日清戦争と日露戦争の戦勝記念行事が、戦後になってから、政府主催で一度も行われていないことだ。」
「自分たちが日本と戦争をしたわけでもないのに、耳にタコができるほど何回も聞こえてくるのが、抗日戦争書類70周年」と叫ぶ中国共産党のメッセージである。自分の国の歴史に刻まれる日清、日露の戦勝記念行事を戦後一度も行うことができない政府がある一方、自分たちが戦ってもいない70年前の戦争に勝った、勝ったと大騒ぎして、世界に喧伝する独裁政権がある・・・・何ともグロテスクで滑稽な話だが、それでも自国の近代化の礎を築いた偉大な日清戦争と日露戦争の勝利を祝うこともできないほうがはるかに醜悪ではないか。多くの戦死者ー英霊にこれほど失礼な侮辱はないだろう、自らの歴史に唾を吐いていることに等しいのである。」
至言である。
5月27日海軍記念日の復活を願う。


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