福山雅治のシングル曲で打線組んでみた

前回のポルノグラフィティの記事では多くの方からの「スキ」を頂きました。
ありがとうございます。
今後もこの打線組んでみた等ミーハー音楽レビューを定期的に更新していきますのでどうぞ宜しくお願いします。

第四弾は福山雅治!
ということで早速シングル曲縛りで打線を組んでみた。


1中 HEAVEN
2右 想 -new love new world-
3左 Heart
4一 
5三 HELLO
6二 milk tea
7遊 生きてる生きてく
8捕 IT'S ONLY LOVE
9投 桜坂

守備位置は適当なのであしからず。
一応野球の打線の傾向と同じく1番・3〜5番・9番(投手)が特に好きな曲を当てはめている。

最近の福山はアコギサウンドのバラード曲が主流になっているが、筆者的にはスローテンポなバラードよりもアップテンポな曲の方が好みなのでこちらの系統の楽曲を多く選定した。

それでは1曲ずつレビューしていこう。

1中 HEAVEN

1999年に発売された14枚目のシングル。フジテレビドラマ「OUT〜妻たちの犯罪〜」の主題歌に起用されロングヒット。この次のシングルがあの特大ヒット曲である「桜坂」だったため若干影に隠れてしまっているが、この曲も何気に約90万枚の大ヒットを記録している。

福山は定期的にこうしたアダルティーな楽曲をシングルに持ってくる傾向があるが、その中でも「HEAVEN」はこの系統では一番とっつきやすいのではないか。メロディーはインパクトがあって耳に残りやすく、ギターとピアノを軸にした打ち込みサウンドもノリが良く聴きやすい。なかなか中毒性があり、聴いているとラリってくる(?)ような楽曲だ。

2右 想 -new love new world-

2008年に発売された23枚目のシングル。初回限定盤A・B・通常盤の3形態で発売されたこともあり前作「東京にもあったんだ/無敵のキミ」を上回る売り上げ(約17万枚)を記録した。

この時期の福山はスローテンポな曲に偏りがちであったが、久々にデジタルロックサウンドのアップテンポな曲調だったので一発で気に入った楽曲。全体的にサウンドもメロディーもかっこよく、サビの開放感もかなり良い感じ。こうしたデジタルロックな曲調はシングルではこれっきりになってしまったので、希少性の高さもある意味魅力なのかもしれない。

3左 Heart

1998年に発売された12枚目のシングル。1996年から音楽活動を休止しており約2年半ぶりのシングルだったが、それでも約57万枚のヒットを記録した。

シンプルなアコギサウンドの楽曲で、歌詞も似たようなワードを繰り返すシンプルな作りになっているが、それが余計なものを上手く削ぎ落とせていると思う。そしてこの曲はポップだが切なさ溢れるメロディーが素晴らしく、個人的にツボにハマった。活動休止前は割と勢いがあり、アイドル的なキラキラした要素もあったが、この曲から徐々に大人の雰囲気を纏って、いい意味で渋さを持った楽曲が増えていった。福山の音楽性の変化の分岐点になった楽曲だと思う。

4一 虹

2003年に発売された18枚目のシングル。2年5ヶ月ぶりのシングルだったが、大ヒットドラマ「ウォーターボーイズ」の主題歌に起用された事や、「ひまわり」と「それがすべてさ」のトリプルA面の効果もあり約95万枚の大ヒットを記録した。

福山はこれまでも作詞作曲を手掛けていたが、今作ではそれに加えて編曲も一人で手掛けている。サウンドはギターと打ち込みドラムメインのシンプルな作りだが、メロディーラインに丁度合っていると思う。静かなAメロからキャッチーで爽やかなサビで一気に開放される感じが気持ち良い。2番サビ後の裏声パートも良いアクセントになっていると思う。ドラマを見ていたこともあり当時から馴染みのある曲で、今でも一番好きな曲だ。

5三 HELLO

1995年に発売された記念すべき10枚目のシングル。フジテレビのドラマ「最高の片想い」の主題歌。ドラマ自体はそれほどヒットしていないが、福山自身の人気が急上昇中だったこともあり約180万枚の大ヒットを記録。1995年というシングルCDが最も売れた年に年間ランキングで3位に入った。

当時ノリに乗っていた福山の勢いをそのまま表現したかのようなアップテンポなナンバー。まだ20代で若さがありエネルギッシュな福山の歌声や軽快なアコギサウンドが印象的だ。メロディーもわかりやすいインパクトがあり大ヒットしたのも納得。個人的にはリアルタイムでは30代以降の福山を見てきてたので、この頃の少しアイドル的な雰囲気を持った福山の姿や歌は逆に新鮮さを感じたりもする。

6二 milk tea

2006年に発売された21枚目のシングル。「美しき花」との両A面効果で約35万枚のヒットを記録。21世紀以降では「虹」に次いで2番目に売り上げが高い。

アコギサウンドのスローテンポなバラード曲。個人的にこうした曲調はあまり好みではないが、この曲に関しては純粋にメロディーが好きで珍しくハマっていった。バラードにありがちなストリングスを多用して派手で壮大な曲調とかではなく、あくまでアコギを軸に素朴な味わいのあるサウンドになっているのも良かったかもしれない。派手さはないがしみじみと心に響く良曲だ。

7遊 生きてる生きてく

2012年に発売された28枚目のシングル。映画版ドラえもんの主題歌に起用され、約17万枚を売り上げた。

カントリー風(?)なサウンドに軽快なリズムが特徴的で、どのジャンルにも属さないような雰囲気が魅力的。アコギがメインのサウンドだが、よくよく聴いてみると奥でエレキギターが結構鳴っているのも面白い。久々にポップで明るい雰囲気の曲調だったので一発で気に入った。サウンド面に目が行きがちだが歌詞も大人の真理を突いたような歌詞でなかなか深みがあって良い。「大人になればときめくだけでいつでも子供になれる」の所が特に好みだ。

8捕 IT'S ONLY LOVE

1994年に発売された9枚目のシングル。前年より歌手業も俳優業も注目度が上がってきた中で発売され、約117万枚を売り上げ初のミリオンセラーを記録。「桜坂」「HELLO」に次ぐ自己3番目のヒットとなっている。

失恋をテーマにしたポップだが切なさを感じるナンバー。サビでメロディーが重なっているのが特徴的。初のミリオンセラーを記録しただけあって、これまでの曲と比べても勢いや風格が感じられる。テンポも早過ぎず、遅過ぎない丁度良いラインをついていると思う。サウンドもよく聴いてみると意外とバンド感があるのも個人的には好みだ。

9投 桜坂

2000年に発売された15枚目のシングル。バラエティ番組「ウンナンのホントコ!」内の恋愛企画である「未来日記」のテーマソングに起用され約230万枚という特大ヒットを記録。同じく未来日記のテーマソングだったサザンの「TSUNAMI」と共に年間ランキングの1位2位を独占した。

言わずと知れた福山の代表曲だが、その当時宇多田ヒカル等で流行していたR&B調のゆったりとしたサウンドは、何気に福山としては異色な曲調だったりする。しかしそれでもこの曲はとにかくメロディーが素晴らしいのと、オシャレで優しいサウンドが聴いてて心地いい。イントロもサビもどれもが印象的で、何度聴いても飽きない名曲だ。この曲の大ヒット以降桜ソングが急増していったがその中でも代表格と言って良いぐらい存在感を放っていると思う。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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