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「お位牌ごと泊まりにおいで」ありがたかったこと(グリーフ)

思えば、やられて嫌だったことばかり書いてたなー
と気づき、
ありがたかった事も書きます。

さりげなく誘いだしてくれた友人
「ねえねえ今度の日曜どうしてる?お茶しない?」
悲しみとか、慰めとかには全く触れずに誘ってくれた。
気楽に出向く事ができた。
彼女はその後、お料理教室にも誘ってくれて
いまでも月1回一緒に通っている。

「旦那さんのお位牌ごと、泊まりにおいで」
亡くなって2か月くらいの頃。
少し遠方の友人が、旅行がてら遊びにおいでと誘ってくれた。
「お位牌を置く場所も作っとくから一緒においで~」
じっと家にいるより、気分転換になった。
お位牌の事も考えてくれた友人がありがたかった。

いまどこですか? 私もそこに行きます。
お昼まだですよね?ご飯たべましょう」
葬儀に来ていた親族を新幹線まで送り届けて、コーヒーを一服。
なんとなく、会葬御礼の連絡をした後輩。
「親戚の見送りが終わったんだ」と伝えたら上記の返答。
退院→葬儀 とあわただしく、普通に話す事がなかったので
彼女とのひと時で日常が帰ってきた。

私の場合は、家族も親族もおらず
退院していきなり1人っきりになってしまった。
家には白い祭壇と白い骨壺と遺影。

こんな状態で悲しみに1人で向き合うのはつらかった。
だから、さりげなく、断る選択肢も残しつつ
でも寄り添ってくれた人たちには感謝している。



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