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謙虚な人よりも自信があるのに威張らない人

「謙虚な人」というのは人を褒めるときに使われる言葉ですね。
例えば会社の仕事で成果を出した時。
「自分の実力ではなく、周りの皆さんのお力添えのおかげです」と言うと、「あの人は謙虚な人だなぁ」などと感心されたりします。

スポーツ選手なんかでもそうですね。
何かの大会で優秀な成績を残したときに
「自分が努力してきたことの成果が出て嬉しい」とコメントするよりも、「皆さまの声援とサポート、支えてくれたコーチや家族のおかげです」とコメントする選手のほうが大人びて見えたりします。

このくらいまでは、周りへの感謝を伝えるという意味で私も好ましく感じることが多いです。

けれど、これが行きすぎている場面を見かけることも多いような気がしています。
会社でも、優秀な成果を上げた人を上長が褒めた時に、「いえいえいえいえまったくそんなことは…!周りの方々のおかげで実際私は何もしていなくて…!」のように謙遜する人がいたとき、私はそこまで謙遜することに疑問を覚えました。

その人が頑張ったことは事実なのに、あまり否定すると褒めてくれた人の気持ちまで否定するようで逆に失礼にならないのかな?とか、周りに妬まれたりすることがよほど怖いのかな?とか思えてきますし、謙遜しすぎると本当にその人が大したことをしていないように思えてきてしまいます。

そもそも謙虚であることって、そんなに必要なことなのかな?と思います。
もちろん、自分がある分野に関して未熟であるときや、人から教えを請う立場のときは、「何も知らないので教えてください」という態度で素直に人の話を聞くのが大事だと思う。

でも、自分が何か素晴らしい成果を上げた時は、それが周りの人のサポートのおかげであったとしても、謙虚でいようとして自分を下げるような物言いはしなくていいのではないでしょうか。

周りの人には感謝を伝えつつ、自分でも嬉しい気持ちを表す…それでいいのかなと。

良くないのは、それによって威張ったり偉そうにしたり、周りへの感謝を忘れたりすることなので、それさえしなければわざわざ「いやいや、私は大したことないですよ」なんて言わなくていいと思う。

実際に、かなりの成果を上げていて周りにも尊敬されているような人はわざわざ謙虚っぽい立ち居振る舞いはしていない気がします。

その代わりに、自分に自信があるのであえて威張ったりマウントを取ったりはしないし、人の成功も心から喜ぶ。

そんな人になるために、まずは褒められ時に「そんなことないです」ではなくて、「ありがとうございます、嬉しいです」と言う癖を付けてみるのがいいのかなと思ったりしています。

そもそも褒める側の人も、「いやいやそんなことないですよ」という答えが返ってくることを予想しながら褒めている感じもあるので、たまに私が褒められた時に「ありがとうございます」としか言わないと、相手が肩透かしを食ったような顔をすることがあります。

でも、それでいいんじゃないかなと私は思います。
自分が頑張ったことは自分で認めてあげたいし、その努力の価値をあえて下げるような言葉を自分から発したくないなと。

日本人は「謙虚でいなければ」という意識がかなり強いと思いますが、それはそこそこでもいいんじゃないかな?という話を今日はしてみました。

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