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「生徒指導」って何だ?

 小学校の教員をしています。自分が授業で実践してきたことや、日々の学校や子どもたちへの関わり方などについての気付きを発信していきます。みなさんの役に立ったら嬉しいです。よろしくお願いします。


「生徒指導」という言葉の意味が長年よく分かっていませんでした。
ここ3年ほどで、分かるようになってきました。


1.「生徒指導」とは?


「生徒指導」について「国立教育施策研究所」のパンフレットによると以下のように書かれていました。
ー生徒指導とは、社会の中で自分らしく生きることができる大人へと児童生徒が育つように、その成長・発達を促したり支えたりする意図でなされる働きかけの総称のことです。ー
具体的な例も挙げられていました。。
・登校時の朝のあいさつにはじまり、授業時のあいさつ、終業時のあいさつなどを促す。
・自己の言動や生活態度をより好ましいものに高めるよう問いかけ、見つめ直させる。
・自分自身について悩んだり、人間関係に傷ついたりした児童生徒を受けとめ、次の一歩を踏み出せるよう支えていく。

2.どうして間違った理解をしていたのか?


 私は「生徒指導」と聞くと「厳しく叱る」「子どもを怖がらせるくらい怒る」ことだと思っていました。
 なぜこのように間違った理解をしてしまったのでしょうか?これは恐らく自分が学生時代から「指導される」🟰「叱られる」という体験をしてきたことや、教員になってからも、私の職場では「生徒指導」という言葉がやはり同じ意味で使われてきたことにあると思います。(少なくとも私自身は、そのように周りの教員も、「生徒指導」=「叱る」と理解しているのだろうと感じてきました)
 もちろん「叱る」という行為は「生徒指導」の中に含まれるものではあります。しかし、それが「生徒指導」の全てではありません。ここ3年ほど前から、ようやくこのように理解することができるようになってきました。

3.どうして長年、間違った生徒指導をしてきたのか?

 私は教員経験としては20年目になりますが、長年間違った生徒指導をしてきました。つまり「叱る」という指導が効果的でなかった場合、どうしたかというと「もっと厳しく叱る」ことを行なってきました。
 教員になって最初の5〜6年は、それが通用していました。しかし、次第にそれが通用しない子どもたちと何度か出会うようになりました。
 それでも、そこから10年くらい私は「叱る」という手札しか持ち得ませんでした。今、その原因を振り返ってみると、生徒指導が上手い教師は、厳しく叱る先生が多かったからです。きっとその先生方は「厳しく叱る」こと以外にも、あたたかい言葉をかけて励ましたり、お手本となる行動を具体的に分かるように説明したりしていたのだろうと思います。しかし当時の私は「厳しく叱る」という一面しか見えていませんでした。「生徒指導がしっかりできるようになりたい」と思えば思うほど、「もっと厳しく、もっときつい言葉で子どもの行動を直さなくてはいけない」と思うようになっていきました。

 このように間違った方向で努力をしていってしまったが故に、子どもとの関係性をうまく結べないままに、その年度が終わることもありました。正しい「生徒指導」を、私は学ぶ必要がありました。


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