ボランティアの神髄って?(雲の無料学習支援①)

 

NPO 法人助走の場・雲では、不登校支援の他に個別で無料学習支援を行っています。

今回はその個別の無料学習支援のボランティア学生の奮闘のお話です。

ミキちゃんは IQ130以上の小学校入学前の女の子。
知識欲が旺盛すぎてシングルのお母さまは疲弊しており、SOS を出してきました。
中高生を想定しての学習支援だったので当初は「お断りしようか。」という話も出たのですが、 お母さまの様子を目の当たりにして「やってみよう。」ということになりました。

最初は普通のやんちゃな5歳児(うれしくて机の下にもぐったり走り回って大騒ぎ!)おま けに負けず嫌いな勉強好き(わからないのが悔しくて「なんで?なんで?」と食い下がってき ます。)そんな彼女をどう対処していいか学生ボランティアたちは試行錯誤の日々でした。

今の若者は核家族化の影響もあり、ほとんど小さい子と接した経験がありません。
そんな彼らがそれこそ未知の世界の住人であるミキちゃんに額に汗しながら指導するのです。 その姿は見ていて笑えたり、感心したりの日々でした。

しばらくするとミキちゃんもずいぶん落ち着いてきました。 その影響か、家族関係も安定してきている様子がお母さまの言葉の端々からうかがえるのは うれしいことでした。
こういう何気ない確認がボランティアをしていることの喜びにつながって、次への力になる のかもしれません。 これがボランティアの神髄というところでしょうか。

★フリースペース雲は早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)の支援サークルであり、早稲田大学の学生が中心に活動しています。

現在雲では無料学習支援の希望者を募集しています。
ご希望の方はご連絡ください。ホーム | 助走の場・雲 不登校・引きこもり支援 (josounobakumo.wixsite.com)

(文中ではプライバシー保護の観点から仮名とし、内容も多少変えてあります。


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