ストーカー物語 第三十二話

お迎え

出所したてで職にも困っているかと思いましてね。仕事を斡旋しにきたんですよ。」
ストーカー「......」
因みに刑期中に刑務作業で稼いだ小銭も支払と言う事でその場で全額没収された。
勿論問答無用で連れて行かれた。
危険な建築現場だった。65歳の老体にはきつすぎる。毎日足場から落ちそうになり命の危険を感じていた。寄宿舎で飯だけは食わせてもらえるが給料はそのままヤ○ザの所に行くらしく一文なしだ。
正に生かさず殺さずだ。
ここではヤ○ザとしては食っていけない下っ端ヤ○ザも働いているが彼等は給料を貰っている。
ある日晩飯を食っていると財布を置いたままトイレに行った下っ端ヤ○ザがいた。 
このままここに居たら確実に死ぬ…
逃げるなら今しかない。

※この話はフィクションです。実在の人物団体とは関係ありません。

第三十三話に続く

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