ホロライブに"外交"は必要か? -VTuber最協決定戦とStartedが与えた影響について-
2022年04月の各種統計をまとめていた際に感じたことですが、04月におけるVtuber界隈の大きなイベントは"VTuber最協決定戦"であったことに異論を挟む人はいないと思います。
Vtuber関連の話題は"V最協"に独占される中、にじさんじやホロライブをはじめとする企業勢、個人勢の多くは淡々と自分の配信をしていました。
特に「外交しない」「閉じコン」と悪名高いホロライブですが、今回"ぴかぴか☆星空フェス(星川サラチーム)"に夏色まつりさん、"Startend(常闇トワチーム)"に常闇トワさん、湊あくあさん、星街すいせいさんの計4名が出場しておりました。
そこで、今回は出場した4選手の成績や各種統計ではなく、4名が「ホロライブ」に与えた影響を各種統計を用い考察してみたいと思います。
*例によって各種統計は"VSTATS"様の情報をもとにしております。
"V最協(APEX)"はデバフである。
(ただしホロライブに限る)
"V最協"の練習期間は参加した両チームとも03月末から開始しており、今回用いた総視聴時間の比較期間は03,04月の2か月間を使用しております。
上記の表のように2022年03月ではV最協メンバーがいない方が一人一日当たりの総視聴時間が多く、本戦のあった04月でも最協メンバーに関係なく前月に比べ伸びています。
V最協メンバー(非FPSホロメン)での比較
次に、もともと"APEX"などのFPS配信をメインにしていなかった星街すいせいさん、湊あくあさんの両名の視聴者の増減に注目してみたいと思います。ここでは、特に星街すいせいさんの雑談配信について比較したいと思います。
*執筆時[2022年05月02日現在]、湊あくあさんは"V最協"後配信活動をしておりません。
*各種統計は"HoloStats"様を参照
まずは、2021年12月15日の雑談配信『【雑談】最近お知らせ事が多いねの巻【ホロライブ / 星街すいせい】』です。
次に2022年05月01日配信『【雑談 / 告知】GW、話題がありすぎではないか?【ホロライブ / 星街すいせい 】』です。
約1000人程リスナーが増えておりこれをどの様に捉えるかですが、巷で噂されている「APE〇〇はイナ〇」説があながち間違ってはいないように思います。
結論:やはり「ホロリス」と外部イベ(特にAPEX)の相性は悪かった。
今回は外部コラボのうち"V最協(APEX)"について各種統計をもとに考察してまいりましたが、同接中央値や総視聴時間上位のメンバーである兎田ぺこらさん、さくらみこさん、宝鐘マリンさん、大空スバルさんなどは現在、外部とのコラボをほぼしておらずまた、6期生で唯一、上記指標を維持している博衣こよりさんも含めてホロリスの需要が高い「箱内コラボ」を有効に活用し「箱推し」を含め、いい意味でリスナーを囲い込んでいます。
特定は避けますが外部とのコラボが多い人や、上記指標の高い(人気のある)人を含む「ホロメン」との絡みが少ない(導線がない)人が「ホロリス」からの支持を得にくい傾向にあります。
また、ホロリスはゲームを視聴するというよりホロメンの反応や、その関係性を観ることを目的としていると推察できます。もちろん、ゲームは下手よりかは上手い方がいいのですが(同接中央値がほぼ同等の星街すいせいさん、湊あくあさんのAPEX配信で顕著な差が出ていた)。
先述したようにホロライブは「閉じている」からこそ他のVtuberや、ストリーマーたちと違い、ゲームの上手さではなく関係性が重要であるという、真似のし難い「特異な箱」なのかもしれません。