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ぽん太の東海道五十三次歩き旅(9)箱根湯本→山中
こんにちは。ぽん太です。いよいよ今日は東海道最初の難関、箱根越えです。
旅日記
2022年5月2日。昨日の雨は未明にはあがって天気は回復する模様だ。
7:30に宿を経ち、東坂をひたすら登っていく。ところどころ趣のあるに石畳の道が現れるが、昨日の雨のせいで滑りやすく、結局車道の方を歩く。
この石畳は、江戸時代から残されているもので貴重なものだ。当時箱根の道は雨が降ると悪路になり、悩みの種であったため、江戸幕府は石敷きの道を整備した。
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9:00に畑宿に到着。畑宿は箱根名物「寄木細工」の加工場が多く、また、東海道全宿の道のりを記した看板もある。目指す京都はずっと先だ。
また、ここには立派な一里塚が道の左右に残されており、一方にはケヤキ、もう一方にはモミが植えられている。これは見事なものだ。
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ここから勾配がきつくなり、息を切らせながら登る。ここで私と同じく少しずつ東海道五十三次を歩いておられる方に出会う。昨年秋より初めて5年計画で京都まで行く予定だそうだ。お互い頑張りましょうと言って、先に進む。途中、見晴茶屋からの展望が素晴らしく、今まで歩いてきた景色を楽しむ。
10:05 甘酒茶屋に到着し、30分ほど小休止。甘酒をいただき、旅の疲れをとる。するとお店の方から歩いて来られましたかと声をかけられ、「道中安全札」をいただく。無事に京都までたどりつきたいものだ。
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その後、石畳の旧道は滑りやすいので通らず、舗装道を歩き、お玉が池に立ち寄る。鏡のように透明度のある美しい池だ。そしてようやく道は下り坂となり、芦ノ湖がみえる。
11:30 元箱根のそば屋(絹引の里)で昼食をとる。連休中のせいかどこも混んでおり、少し並ぶことに。今日は寒いので、暖かい蕎麦がうまい。
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12:15出発。杉並木・箱根関所・駅伝ゴール&スタート地点など立ち寄る。せっかく来たのだから近くのスポットは全て見て回りたいタイプで、寄り道に結構時間を使ってしまう。
当時関所は、「入鉄砲出女」即ち、江戸に持ち込まれる鉄炮(入鉄炮)と江戸を出る女(出女)を取り締まった。入鉄炮は江戸の治安維持のためであり、出女は江戸屋敷に人質として置かれた大名の妻女が領国に脱出するのを防止するためであったという。特に箱根の関所は木曽福島(中山道)・碓氷(中山道)・新居(東海道)と並び規模が大きかったようだ。
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そしてまた登りが再開。そして14:00 箱根峠に到着。神奈川県とサヨナラし、静岡県に入る。箱根峠はイメージしていたよりも大きな峠で道幅も広い。箱根エコパーキングで一休み。清掃員の方から、箱根峠から接待茶屋までの旧街道が3年前の台風19号の被害で通行止めになっていることを教えてもらい、1号線沿いを歩く。おかげでロスタイムを回避でき、感謝。
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途中、接待茶屋跡からは旧街道に入ることができ、ひたすら西坂を下る。笹の小道や石畳なども現れ、向かいから大名行列が出てきそうな気配で、とてもいい雰囲気だ。
けれど、東坂とは違ってほとんど誰にも会うことがなく、本当に道があっているのか不安になる。
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峠から1時間ほど下ってくると、空がひらけてきたので少し小山に登ってみると、なんと沼津アルプスから駿河湾にかけての大パノラマが目の前に出現!言葉にならないくらい素晴らしい!
まさにこのような素晴らしい景色を発見できるのが歩き旅の醍醐味なのだ!
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そして15:30 山中バス停留所に到着。今日はここで切り上げ、バスに乗って三島の宿に行くことに。
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今日の晩飯は、お目当ての桜家のうなぎ。人気のお店で30分くらい並んだが、ふわとろでうまかった!(4,400円~)。明日のエネルギーをチャージ。
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記録
総歩数:33,330歩
実際歩いた距離:20.0km
訪れた宿場:箱根宿
宿泊:ホテルニューかのや(三島)
本日の行程
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広重の絵
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当時箱根は三大難所(箱根・小夜の中山・鈴鹿)の一つで「天下の剣」たる箱根の山道を大名行列が登っていく。左には静かな湖水をたたえている芦ノ湖とその奥からは富士山が顔を出している。
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