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ぽん太の東海道五十三次歩き旅(15)蒲原宿→興津宿

こんにちは。ぽん太です。いよいよ蒲原から難所の薩埵(さった)峠を越えるはずでしたが、名所の展望台が通行止めになっているとのことで、5年前に同じルートを歩いたので、タイムスリップして蒲原から由比、薩埵峠を越えて興津への旅をご案内します。


旅日記

 2017年3月19日10:30 JR蒲原駅を出発。今日はポカポカ陽気で暖かく、絶好のウォーキング日和だ。10:50には由比宿に入り、由比本陣公園に到着。ここはかつての本陣跡で、今は、歴史を学べる交流館や安藤広重美術館などがある。庭も広々としていてなかなかよい。昔の由比宿のミニチュアなどもある。当時はまさか東海道五十三次全宿を歩くことなど考えていなかったが、今だったら、安藤広重美術館は絶対訪れていたことだろう。

由比本陣公園
正雪紺屋(由比正雪生家)
由比の街並み

 11時過ぎ。少し早いが、昼食をとることに。お目当ては由比名物の桜エビ。ちょうど由比本陣公園の前のおもしろ宿場館にて、桜エビのかき揚げそばを食べる。かき揚げはえびの香りが漂い、カリっとしてうまい。
 12:00腹ごしらえも済んだので、気合入れて歩く。途中、レトロな清水銀行の建物(清水銀行由比支店本町特別出張所)が出現。解説によれば、庚子銀行の本店社屋として建てられ後に合併を経て現在に至る。小規模ながら洗練された様式を持つ大正期の地方における銀行建築の好例だそうだ。
 その後由比漁港に寄り道したりしてJR由比駅を過ぎると、いよいよ難所の薩埵(さった)峠越えである。

桜エビのかき揚げそば
清水銀行由比支店本町特別出張所。
立面は4本のイオニア式柱頭を持つ柱を立て古典様式の基本に則る。
由比漁港
JR由比駅前の由比桜えび通り

 途中、間の宿西倉沢の趣のある家並みには桜エビの天日干しなどがみられ、ほのぼのとしてなかなかよい。

小池家住宅
桜エビの天日干し
間の宿西倉沢

 町はずれに来ると、いよいよ急坂となり、みかん畑を横目に見ながら、登っていく。ところどころ勾配が急な所もあるが、薩埵峠には13:00前に到着。薩埵峠が開かれるまでは、崖下の波打ち際を通る難所で多くの旅人が波にさらわれ落命したという。昔は旅とは危険と隣り合わせだったのだ。確かに、崖が多い。
薩埵峠展望台では、春霞で見にくいものの、富士山も姿を現してくれた。本当に広重の浮世絵通りの構図で、とても感動した。なお、薩埵峠展望台は2023年11月時点ではがけ崩れの影響で通行不可となっているため、旅行検討中の方はご注意を!

みかん畑の中の急坂を登る
確かにかなりの急な崖だ。
薩埵峠
薩埵峠展望台からの富士山の眺め(春霞のため映りが悪いが・・・)

 展望台で少し休憩の後、山道(旧東海道)をそのまま進み、14:00前には今日の宿の駿河健康ランドに到着。しかしチェックインにはまだ早いので、近くの海岸をブラブラ散策。(やっぱり、5年前のことなので、あまり覚えていないなあ・・・・・)

旧道をずんずん進む
本日の宿駿河健康ランド
駿河湾

記録

  • 総歩数:22,000歩

  • 実際に歩いた距離:13.2km

  • 訪れた宿場:由比宿

  • 宿泊:クアアンドホテル駿河健康ランド(興津)

本日の行程

蒲原から興津までのルート

広重の絵

由比宿

「由井薩埵嶺」
薩埵峠の急な崖を登りきるとそこには雪をまとった富士の姿が現る。海には白帆の舟が4艘清水湊に向かっているところであろうか。
現代の由井薩埵嶺

(出典)


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