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『祖母姫、ロンドンへ行く!』(椹野道流/著)

本に限らずだけれど、出会いというのは不思議だと思う。
たまたまTwitterでちびすけさんの写真を見かけなければ、私は椹野先生のことを知らずにいたかもしれない。
そしてこのタイミングで発売されたのがこのエッセイ本でなければ、手に取っていなかったかもしれない。
(もしシリーズものの最新作とかだったら、気後れしていたかも)
何にせよ、出会いって上手くできてるなぁ、と。

こんな怪しげな文章で始めたのも、このエッセイに描かれている人々との出会いが、全て素敵だからで。
一流ホテルに勤めているスタッフの方々は皆素晴らしい方ばかりなのだろうけど、それでも、このロンドン旅が特別になったのは、バトラーがティムだったからだと思う。
ティムじゃなければ、実現しなかったこともあったはず……。

このエッセイがWebで連載されていた時のタイトルは、『自己肯定感の話。』だったそう。
自己肯定感。……私に欠けているもののひとつ。
私も自分に自信がなく、とりあえず相手のハードルを下げておこうとするタイプだ。
自分で卑下しておきながら、そんな自分に自己嫌悪してしまうこともしばしば。
だから、祖母姫の言葉がグサグサと心に刺さった。
自信を持つために努力をする。……頭ではわかっていても、どうしても逃げ道を用意しておきたくなってしまう。
いくら努力したって、上には上があるしなぁ、などと考えて、努力を怠っているところも……なきにしもあらず。
そんな弱い自分に、ガツンと活を入れられた気がする。
……何から始めればいいのか、まだはっきりわかってないけど。

ロンドンに行きたいなぁ。
今すぐには無理だから、近場でロンドンを感じられる場所を探そう。
(そして来るべき日のために、英語の勉強を……)

冒頭で少し触れたちびすけさんについてはこちらのフォトエッセイを。
ほっこり癒されます。


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