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2023年10月の読了本

こんにちは。武知慶です。
2023年10月に読んだ本のまとめです。


大使が語るジョージア 観光・歴史・文化・グルメ
(ティムラズ・レジャバ/ダヴィド・ゴギナシュヴィリ)

X(旧Twitter)を通じて知ったティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使の著書。
正直にいうと、この本を読むまでジョージアという国のことを知らなかったけれど、俄然興味が湧いてきた。
歴史も文化も、魅力的なところがたくさんあって、行ってみたい国のひとつになった。言葉がちょっと難しそうなことと、アルコールを飲めないのでお酒を勧められても困ってしまうなぁ……というのが少し不安材料だけれど。

名探偵が多すぎる(西村京太郎)

別府航路の船上で一堂に会した世界の名探偵、メグレ、クイーン、ポワロ、明智の4人に、ルパンからの挑戦状が届くーー。

こんなパロディ作品があるなんて初めて知った。
世界的に有名な名探偵4人が別府旅行とは、何ともほのぼのしていて良いなぁ……と思うものの、名探偵4人が集まって何も起こらないはずはなく(この4人が乗ってると聞いたら興味は湧くけど、同時に不安にもなるだろうなぁ……だって絶対何か起きるもの)。
そりゃあルパンも挑戦状を叩きつけたくなるよねぇ……。

それにしても、よく名探偵4人+ルパンをひとつの物語に登場させたなぁ、と思う。こんな個性的なキャラクターそれぞれに見せ場を用意しなきゃいけない訳で。
西村京太郎先生レベルにならないと許されないお遊びな感じがする……。

……ところで、この後名探偵4人は別府観光したんだろうか。行く先々で事件に巻き込まれてそうな気もするけど……。

ハケン飯友 僕と猫のおうちごはん
(椹野道流/内田美奈子)

仕事始めの朝に失業してしまった坂井寛生が、神社で「そこそこの新しい仕事」と「一緒に飯が食える、気楽な仲間」を願ったところ、夕食の準備中に人間の言葉を喋る猫が現れて…。

『祖母姫、ロンドンへ行く!』を読んでから、椹野道流先生のどの作品を読もうか悩み……猫と暮らしたい願望があるので、ハケン飯友シリーズをチョイス。
一緒に食事ができる、気の置けない仲間がいるってとても素敵なこと。そしてそれが猫ならなおさら素敵!(と思うのは、私が猫好きだからです、はい)
ほのぼのとしていて、読んでいると心が落ち着く作品。ただ難点は、食べ物の描写がとても丁寧で美味しそうで、お腹が空くこと(笑)。

ハケン飯友 僕と猫のごはん歳時記
(椹野道流/内田美奈子)

ハケン飯友シリーズ第2巻。猫が一騒動起こしちゃったり、地域の秋祭りに参加したり、坂井、猫、沖守さんの3人でクリスマスパーティーを開いたり……夏から秋を巡る4編。
夕食を共にする飯友から日中も会う(といっても、猫の姿で)くらいに距離を縮めた坂井と猫。2人の気取らない、テンポの良い会話が読んでいても心地いい。
(それにしても、猫のあの喋り方は誰に影響を受けたんだろう? 昔飼われていた家の人が落語好きだったとか? いや、落語っぽくもないのか……?)
この街の住人になって、秋祭りに参加したり、茶房「山猫軒」のクリスマスツリーを見たりしたいなぁ(「山猫軒」に行ってみたいけど、平日に休むのは厳しいし……)。

ハケン飯友 僕と猫の、食べて喋って笑う日々
(椹野道流/内田美奈子)

ハケン飯友シリーズ第3巻。坂井と猫が出会うきっかけとなった神社にパン屋で宮司の猪田がやってきて、さらに賑やかになった春夏秋冬。
季節を大事に楽しみながら過ごすことって大切だなぁ、と思わされた作品。……とはいえ、最近は暑い時期が長過ぎたり、四季が曖昧になっていて難しい面もあるかな?
新登場した猪田さんも素敵な人。秋に神社である事件が起きるのだけれど、そのときの対応が素晴らしく……私が猪田さんの立場だったら、同じような振る舞いができるかどうか……。

ハケン飯友 僕と猫の、小さな食卓
(椹野道流/内田美奈子)

ハケン飯友シリーズ第4巻。坂井と猫が一泊二日の旅をしたり、沖守邸の庭でBBQをしたり、思いがけないお客さんが訪れたり。シリーズの中で一番賑やかだったような。
猫の名前が明らかになったり、猪田さんのパン屋で働く鳥谷くんの意外な一面が見えたり、坂井くんの妹・葉菜さんが登場したりと、とても盛りだくさん。
やはり印象に残ったのは四章。鳥谷くんがどうなることかと心配したのだけれど、自分のやりたいことが見つかって、それを言葉にして、前に進むことができて良かった……。鳥谷くんに幸多からんことを。
(うーん、やっぱり"鳥谷"と聞くと、元プロ野球選手を連想しちゃうなぁ)

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