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2023年9月の読了本

こんにちは。武知慶です。
2023年9月に読んだ本のまとめです。


レモンと殺人鬼(くわがきあゆ)

表紙のイラストが印象的な『このミス』大賞受賞作品。
どんでん返しは確かにそうなのだけど、結構強引で力業。謎解きを楽しむというよりは、登場人物全員がちょっとぶっ飛んでいる……というところを楽しむタイプの作品なのかな、と。
最後まで読んで、「聯愁殺」(西澤保彦)を連想したのは私だけでしょうか……。
(うーん、これもネタバレになるのかな?)

テムズとともに--英国の二年間(徳仁親王)

天皇陛下の英国留学記。
ヨーロッパ各国の王室の方々との交流など、皇室の方ならではの経験もあれば、学生同士の交流だったり、洗濯、買い物などの日常生活だったり、陛下を身近に感じられるようなエピソードも語られている。
(洗濯や買い物といった経験は日本では難しいことだろうから、とても貴重な経験だったのだろうなぁ)
そして、ご自身の研究についても存分に語られており……こう、私自身の学生時代を振り返って、もっと主体的に取り組まねばならなかったなぁ、と反省するばかり……。

赤と青のガウン(彬子女王)

女性皇族として、初めて海外で博士号を取得した彬子女王の留学記。
博士号を取得されているので当然と言えば当然なのだけれど、文章からも情熱が伝わってくる。一学生が研究に実直に向き合い、博士号を取得するまでの留学記としても面白かった。

さみしい夜にはペンを持て(古賀史健/ならの)

文章を書くことの楽しさだったり、自分自身との向き合い方だったりをわかりやすく導いてくれる本。
思春期の頃に出会いたかった……。悩みを全て解消することはできないにしても、多少なりとも心を軽くすることはできたんじゃないかなぁ、と。

ひとりだから楽しい仕事(クォン・ナミ/藤田麗子)

韓国で数多くの日本文学(村上春樹、三浦しをん、益田ミリ作品など)を翻訳されている翻訳家クォン・ナミさんのエッセイ。
海外の小説は読んだことがあるけれど、エッセイはこれが初めてかも。国が違うので翻訳のシステムが違ったりはするのだろうけれど、個人の悩み事など(今日は仕事を頑張ろうと思っていたのにスマホをついついみてしまうだとか、ファッションの悩みだとか)は普遍なのだなぁ、と共感。他のエッセイも読んでみたい。

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