2 世界の終わり(金色の獣 )
【要約】
「僕」が春に長大な壁に囲まれる街にやってきたとき、街にいる一角獣たちは、様々な色の短毛をまとっていた。秋になると金色に毛の色が変わるのだった。街の唯一の出入り口である西の門には門番が、夕方に獣たちを外に出し、朝になるとまた入れるのであった。
「僕」は門番に質問する
この章は、現在時制で書かれているのが特徴的だと思う。オリジナルは第1章と同じ過去時制が使われている。
ChatGPT もDeep Lも過去形で訳す。ここに翻訳者の解釈が現れていると感じる。「英語の現在時制は、日常生活の今だけでなく、今を含んだ時間を超越した事実を示すのに用いられる」(p.54 『表現のための実践ロイヤル英文法』)現在形を使うことで、物理的現実で起きたこととは違う世界を表そうとした可能性がある。