見出し画像

孤独が心を蝕む、モンスターになる人々

こんにちは、ALP港南台です。
社会には、どうしても煙たがられてしまう「面倒くさい人」がいます。
もちろんそのような人たちも、自らそうなろうとしているわけではないでしょう。その裏には様々な感情が秘められていると思います。

ですがその生きにくさは「面倒くさい人」自身が招いていることと言い切れるのでしょうか?
今日は、どうしても社会から弾かれやすい「面倒くさい人」のお話をしようと思います。

【ご注意】
本記事中には自死に関する記述が含まれます。強いトラウマを持っている方、不快に思われる方はブラウザからお戻りください。
また、亡くなられた方に心よりご冥福をお祈り申し上げます。

社会から孤立する人

先日、施設長が勤める病院を退院した方が、自ら命を絶たれたそうです。

その方は冒頭でお話したような、いわゆる「面倒くさい人」でした。

自分の都合の良いように物事を捻じ曲げて解釈し、周囲の人を振り回して……。
そして誰にも相手にされなくなる、というよくあるパターンを繰り返していたようです。
ですが、その人なりになんとかして周囲の人の関心を引こうと一生懸命だったのでしょう。

ただ「そのやり方は間違っている」と指摘を受けて直す機会が少なかったのだと思います。
面倒な人すぎて指摘をする人も少なかったのでしょう。
それが良いことなのか、悪いことなのかは別にして。

孤立した結果

とにかく退院するにあたり、生活保護などのあらゆる支援に繋げ、物質面でしっかりと支えて一人暮らしをさせたようです。

しかし結果としては先にもお伝えしたように自らの命を絶つこととなってしまいました。
結局のところ、仕事もなく時間を持て余し、孤独になってパニックを起こしたのかもしれません。

厚生労働省「生活保護受給者の自殺者数について

人は社会から孤立すると卑屈になって、他者に攻撃的なモンスターになったり、動いているのに死人のようなゾンビになったりしてしまいます。

この亡くなった人の周囲にいた人たちは、みんな必死になってこの人のことを理解しよう、受け止めようと努めていました。
ですが余りにも「面倒な人」だったため、誰も受け止めきれなかったのです。

どんなに社会的資源を充実させて物質的な支援をしても、社会から孤立してしまうと人は生きてはいけないのだ、と強く感じました。
どんなにゆるい繋がりでも、社会と関わることが必要なのです。

孤立を招かない援助を

この出来事から改めて、私たちも社会に出られるような援助をしなければいけない、と思いました。

仕事が定まればそこに居場所ができ、自信がついて、収入を得る喜びや人に認められる喜びもあったりします。

私たちのホームに入ってきた子どもたちのために、一人ひとりの特性に合った仕事に繋げたいという思いから、慣れないビジネス交流会に参加したりもしています。どこまで活かせるかは未知数ですが…

必要なのは「家に閉じこもっていられないような支援」

孤立を招かないためには、社会とつながりを持てる仕事が本当に必要なんだと感じました。

孤立は人を狂わせます
行っている支援が結果的に孤立を深めることになっていないか、本人の表面的に言った言葉を真に受けて、望むことを尊重したつもりの結果がどうなるのか、目を背けずに見てほしいと思わずにはいられません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?