人生は戦いじゃない、と気づいてから……
前回、
「攻撃してくる人に対する対処法」について、自分が人にダメ出ししたくなる時の気持や専門家の意見を参考に、具体的な方法を書いてみました。
(読んでくださった方、ありがとうございます)
ですが、実践してみたところ、相手によってはかなり危険なことがわかりました。
その方法とは、
実は、キレると容赦なく相手を攻撃する人の中には精神疾患の領域に達している方がいて、そういう方には効かないどころか、専門家ではない人間が共感すると逆に引き込まれてしまうようです。
そこで今回は、最近、自分の中で大きく変化したことに視点を置いて、書き直したいと思います。
***
実を言うと、
私はずっと、人生は戦いだと思ってきました。
かつて
「24時間、戦えますか?」
というCMが流行りましたが、
受験戦争、企業戦士。
一体何と戦うのか。
「人と争うな、自分の弱さと戦え」
人と争えば戦いになるので、ライバルという言葉でごまかし。
スポーツも、受験も。
常に己との戦いだったような気がします。
そのせいで、自分を痛めつけ、心身がボロボロになってメンタルをやられてしまうという残念な結果に。
***
戦わずに生きることが良いと分かってはいるけれど
51歳でパートに出てからも無意識に同じことをしていました。
そういう環境で育ったので、スルーしようにも無理でした。
威圧的な先輩パートや上司、マウントをとってくる同僚。
働き始めて半年もすると、自分を守るために心の中に2人の戦士が現れました。
バトルゲームのキャラそのままに、大きな剣を背中に背負った剣士とお色気のある女性キャラ。
その2人が、ある時は男性的に、ある時は女性としての強みをフル活用して戦ってくれました。
それが一年後には6人になりました。
アニメに出てくるような姿で、神官、巫女、チャラ男、狐の面を被った女の子の妖術使い。
新キャラ4人が加わって周囲を取り囲み、私の本体である「幼い女の子」を守ってくれるようになりました。
その頃の私の本体は、幼い女の子のイメージだったんですね。
それがこの8月に仕事を辞めてから、いきなり見えなくなりました。
****
きっかけは、ネドじゅんさんの動画を見たこと
本当に、右脳を意識したら暖かい気持になって、涙が出て止まらなかったんです。
心の中にずっといた女の子がお腹の下に移動して、そして大喜びで消えました。
まるで、体と女の子が一体化したような感じです。
その時から、体と意識がつながったというか、体を自分自身として感じるようになりました。
それからしばらくは新しい仕事を探してもなかなか決まらず。
誰にも会わない、仕事もしない、ただ穏やかに日々を過ごしていたのですが、そんな刺激のない生活がとんでもなく幸せで、
「満たされてるなあ〜」
そうか、これが本来の心の在り方なのかもしれない、そう感じました。
****
何もない事を幸せと感じるようになったことで、「人生を戦いの日々に変えていた」という事実が見えてきた。
そうなんです。
それまでの私は、攻撃を仕掛けてくる人と戦うことに楽しさを感じていました。
苦しい、辛いと思いながらも、刺激を求め続けていたんです。
心穏やかに生きることが「幸せな生き方」なんだと本を読んで知ってはいても、自分が何をしているかには全く気付きませんでした。
それがようやく見えてきた…
穏やかな生き方には、身体の痛みも心の痛みもありません。
自分が何を感じているかをちゃんと把握できるので、攻撃を受けて衝撃を受ければ、それを元に戻そうとする力が働きます。
それは、戦うことではなく、人との繋がりを感じることで元に戻っていくようです。
たとえば、ショックをうけるととんでもなく孤独になります。
そんな時に、ただ自分の質問に答えてもらうだけでもいい。
「大丈夫、次はがんばろう」
と言ってもらえればもっと心強い。
衝撃のダメージから気持が動揺し、負のエネルギーから、そのまま何も出来なくなるような状態でも、元に戻そうとする力が働くと、ちゃんと人と関わって再びエネルギーをもらって行動できるようになるんですね。
「油断してる場合じゃないぞ」
そう思えば、気合いも入ってやる気も湧いてきます。
実は昨日も例の若手社員からいきなりダメ出しされて、ひどく動揺してしまいました。
単なる八つ当たりというよりは
「どうしてそこまで自分の正義を振りかざせるのだろう」というショックです。
普通の人ならある程度は自分を抑えますが、彼女の場合は手加減無し。
(この人、そのうち誰かに刺されるぞ……)
そう思いながらも、さすがに何度も同じ目にあうと耐性ができるようで。
何とか持ち堪えて仕事することができました。
とにかく1日を乗り越えてホッと一息
それでも、この先のことを思うと戦わずして避ける方法を考えずにはいられません。
恨んだり憎んだりせずに相手を遠ざける方法があるなら、ぜひとも知りたいなぁと思います。
ほんと、そのうち、見つかれば良いんですけど……
今のところはとりあえず、厄除けのお札を持ち歩くしかないようです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?