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ネタバレあり「老後の資金がありません」
2011年に出版された垣谷美雨さんの小説を元に、2021年に公開された映画です。
出演者も豪華でコメディなので内容が深刻でも楽しい内容になっていました。
でも私がすご〜く
「いや、それはちょっと」
と言いたかったのは最後のオチ。
時代はどんどん変わっています。
コロナによっても変わりました。
お金がなくても楽しく老後を生きていく解決策に、ちょっとがっかり。
序盤は、親をケアハウスに入れたらどのくらい費用がかかるかとか、持ち家の維持費、退職金の金額など、現実的な数字がたくさん出てきて、
「うんうん、なるほど」
とメモまで用意したのに……
「最後は適当か〜い!」
ということで、
ここからはネタバレになります、
ご注意ください。
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まずは、
老後の資金は一体いくらあれば十分なの?
というテーマから。
この映画では2000万円から3000万に上がってますが、今や5000万円とも言われています。
そんな蓄えはないっ!
という内容から結果的には
「お金をかけなくても楽しく生きられる方法を考えよう」
というオチに繋がっていくわけですが。
夫婦が選んだのは「シェアハウス」
それね、
私の身内が都内の「おひとり様向けシェアハウス」で暮らしてたんですけど、コロナになってから、すごく大変だったらしいんですよ。
結論から言うと、
部屋を借りて一人暮らしに戻りました。
理由のその1
*それぞれの生活時間が違うから
コロナになってからは在宅で仕事をするようになり、周りの音が気になるようになったそうです。
人によっては仕事をする時間も違うので、リモートの声が丸聞こえ。
「毎日、耳栓をして寝てる」
と聞いて驚きました。
*距離感の違う人が入ってくると雰囲気がおかしくなる……
シェアハウは決してアットホームというわけではなく、干渉しない距離を保っているので、プライベートまでは知らないそうです。
そこに家族感を期待して入ってくるとすごく大変で、競争心があるともっと困ると言ってました。
誰と誰が仲がいいとか、自分よりもお金を持ってそうとか。
そういうことを気にして張り合われると、
「死にそうになる……」
*単に経済的な問題ばかりでもない
うちの身内がシェアハウスに住んだきっかけは、そこの住人に一目惚れしたから。
「とにかく生き方がカッコいい!」
一緒に暮らしながらイベントを手伝ったりするのが楽しくて。
それで、思い切ってプライベートで付き合いたいと言ったら
「そういう関係は苦手で……」
と断られたそうです。
それもあって出たらしいんですが、
「今でも手伝いに行ってるよ」
なんとも大人なのか、
諦めが悪いのか……
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というわけで、
私自身は、シェアして暮らしたいけど、一緒に済むなら家族がいいなあ……
と思いました。
リモートで仕事ができるようになって、住む場所もある程度は自由になってきたし、
「距離をわきまえた他人」を探すよりも、
「お互いに干渉し合わない身内」の方が楽だと思うんですよね。
そもそも、姑が嫁にとやかく言う時代はとっくに終わっています。
守るべき家もないので、どこに住んでも自由です。
友達母娘がいるように、息子の嫁を「お嫁ちゃん」と呼んで仲良くしてる同世代もいます。
自分も仕事を持っていればお互いに干渉する暇もなく、子供の人生さえどうしてやることもできないのに、孫の教育なんて全く関心がありません。
余計なことをして何かあったら責任を取らなきゃいけなくなるし、とんでもない。
そういう意味では、たとえ同居しても今までとは違う家族関係になると思います。
同居の意味が昔とは違って、お互いに干渉し合わないシェアハウス感覚になる。
そうなると、そういう開かれた心を持った人たちに出会えることがラッキーになるでしょう。
たとえ自分の親がそうでなくても、そういう家庭に育った人と結婚すれば、心穏やかな人生を手に入れることができるわけですから、変えられない運命ではありません。
今の時代、感謝しながら前向きに生きる人も増えているので、意外と見つけやすいかも。
家族同士が集まり、お互いの距離をうまく保って生きられる人たち。
それこそが時代の求める理想の形として脚光を浴びるようになるのでは?
やっぱり人は社会性の生き物。
独りを大切にしながらも、最期まで一人ではないことが最高の幸せなのかもしれません。
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