社交不安障害の自己診断まとめ
お疲れ様です、羽田野です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
社交不安障害とは
今回は、岡田尊司先生の社交不安障害という本の内容で、自分の精神疾患がどの部分にあたるのか、自分でもわかるようにまとめられた部分がありますので、そこを抜粋してお伝えできればと思います。
社交不安障害とは、人と関わるような場面で不安や緊張が生じてしまい、社会生活に支障が出てしまうことを指します。
社会生活に支障がない場合でも、多少なりとも人との関わりで緊張、不安を感じている方もいると思いますので、ご参考に活用ください。
今回の情報は、あくまで治療の補助の補助のようなものとなります。
基本的に精神疾患はご自身で治すことは困難です、精神科または心療内科からの診察、治療を受けることをお勧めします。
自己診断
これから、11個の質問に答えていただきます。
はい、いいえで質問が進行していきます。
少し長いですが、最後まで見ていただけますと、ご自身が社交不安障害の中でどれにあたるかがわかるかと思います。複数該当することもございます。
Q1 外出したり、人に会ったり、人前で何かすることに困難や抵抗はありますか?
はい→次の質問へ
いいえ→社交不安障害の可能性は低い
Q2感覚過敏や同じ行動パターンへの執着、一人でいることを好む傾向が、小さい頃からありますか?
はい→自閉スペクトラム症(ASD)の可能性あり
いいえ→次の質問へ
Q3気分の落ち込みや意欲の低下、睡眠障害がありますか?気分がいい時は、人前で何かすることも平気ですか?
はい→うつ状態の可能性あり
いいえ→次の質問へ
Q4幻聴や被害妄想にとらわれる事がありますか?
はい→統合失調症の可能性あり
いいえ→次の質問へ
Q5容貌や体臭を過度に気にしていますか?
はい→醜形障害の可能性がある
いいえ→次の質問へ
Q6人前に出ること以外でも、不安になりますか?
はい→他の不安障害がある、Q7,8,9へ
いいえ→Q10へ
Q7自分の家でも来客やパーティは苦手ですか?
はい→社交不安障害、パニック障害、全般性不安障害、強迫性障害の可能性
いいえ→分離不安障害、広場恐怖の可能性
Q8ひとりになると不安や恐怖は落ち着きますか?
はい→社交不安障害の可能性
いいえ→他の不安障害の可能性
Q9外出する時一番心配なのは、人に見られることや人に会うことですか?
はい→社交不安障害の可能性が高いが、醜形障害/統合失調症の可能性もあり
いいえ→他の不安障害の可能性
Q10親密な対人関係や、人に関わる仕事を避ける傾向がありますか?
はい→回避性パーソナリティ障害の可能性
いいえ→次の質問へ
Q11不安が優位ですか?
はい→社交不安障害の可能性
いいえ(回避が優位である)→回避性パーソナリティ障害の可能性あり
結び
以上となります、お疲れ様でした。
ご自身がどういった社交不安障害にあたるのか分かりましたか?
自分はこう思っていたけど、実はこっちかもしれないという気づきがあれば、治療方針の再設定に役立つかと思います。
いくつか新しく目にするものがあるかと思いますので症状のざっくりとした説明だけ最後に記載しておきます。
症状説明
醜形障害:他人に見られることを過度に気にしたり、見られないように引きこもったり、顔を隠したりする症状、過度な整形を行なったりするケースもある。
全般性不安障害:状況に関係なく、絶えず不安を感じている症状。
ひとりでいる時も緊張している状態が続く。
分離不安障害:自分が依存している人から離れることに強く不安を感じ、外出に支障をもたらす症状。
パニック障害:強い不安発作に襲われることを恐れる症状。社交不安障害とかなり似ているが、以下の3点からパニック障害か不安障害かを区別する事が多い。
1パニック発作が人前に出る以外でも起こっているかどうか
2パニック発作を恐れているか、人前で恥をかくのを恐れているか
3症状がパニック発作であるか、それとも人前に出る事がトリガーか
社交不安障害は、人前に出る以外のところは発作はほぼ起こらない。
広場恐怖:すぐに脱出できない状況に置かれることに対する恐怖症。
回避性パーソナリティ障害
親密な対人関係、人と関わる仕事、昇進や結婚を避けるといった回避的なライフスタイルによって人生に支障を生じる状態。
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