見出し画像

あなたにも出来る「天才たちのライフハック」

先人に学ぶのは楽しい

人間を二種類に分けよう。人から教わるのが好きな人と、そうでない人がいる。後者も、自分の力だけで探検するという楽しみはある。でも前者のほうが楽だし早い。しかも、他人の人間味も知れるという楽しみ方もある。

この記事で紹介する「天才たちのライフハック」という書籍は、過去の天才が習慣化していたテクニックだけでなく、その人となりもうかがい知ることが出来る。一つ一つのセクションは適度に短く、なかなかに読みやすい。一つの事例をもっと深く知りたい人は、伝記などに別途あたる必要があるだろう。

以下では、真似たいライフハックのリストを書いていく

時間を大事なことに注ぐ ドストエフスキー

本人が処刑から間一髪で免れたことから、常に今を全力で生きるようにしていったとのことだ。私はこの作家のファンだが、そんなに時間を大事にしていたとは知らなかった。たしか、少なくとも一時期はギャンブル中毒ではなかっただろうか…。とはいえ、優先順位をつけフォーカスすることの重要性は間違いなく肯定されるべきものだろう。

ちなみに本書では

”アインシュタインをして「ドフトエフスキーはどの科学者よりも、そして偉大なゼウスよりも私に多くのことを教えてくれた」”

と記載がある。私は物理学を専攻していたが、このような話に出くわす機会は無かった。時間があったら調べてみたい。

自分が楽しむことを仕事の目標とする アレクサンダー・フレミング

「好きこそものの上手なれ」と昔からいわれている。フレミングは細菌と遊ぶのが好きで、結果としてペニシリンを発見した。

誰だって、目の前の対象を好きになれた方が人生が上手くいくことは分かっているだろう。何かを好きになるかどうかは、先天的にしか決まらない、または、生理的にしか決まらないのだろうか。私はそうは思わない。

本人の余裕の度合いなど環境の影響も大いにあるだろうが、世の中に対して関心を持つ心構えの一部には、本人がコントロールできる要素もあるのではないだろうか。世界に対し、眼前から美しいものや喜ばしいものを見出そうとする感受性を磨くことで、物事を好きになる能力をある程度は身につけることが出来ると思う。

子供は、目をキラキラ輝かせて何かを面白がる天才ではないだろうか。そして、誰だって元々は子供だったのだ。大人になったからといって、子供の良さを取り戻していけない道理などない。

アイデアが欲しいときは散歩をする ルートヴィヒ・べートーヴェン

ベートーヴェンは毎日、3~4時間も散歩したそうだ。紙と鉛筆を持って、着想が湧くとそれを書き留めるという。研究でも、机と椅子を使うよりか散歩の方が、アイデアの生産能力が 平均して 60%も高まる ことが明らかになっている。

しかも健康に良いことはよく知られている。仕事が進み、しかも健康になるのだから、散歩はどんどんと取り入れるべき活動だ。3-4時間と言わず、30分くらいから始めていきたい。

自分のことを三人称視点で語る ユリウス・カエサル

これは、会話の中で自分のことを名前で称するぶりっ子の話では無い。日記のことだ。「私」という単語を使わず、自分の名前をそのまま記載したほうが、物事がより客観的に見れるようになり、ストレスが緩和し、さらには自己肯定感も高まるという。自分を客観視できることが、心理的な安心感につながるのだ。

そもそも日記自体に心を落ち着かせる効用がある。本書ではそこにさらに効果を上げるTipsが書かれていたということだ。また、日記だけでなく、自分の気持ちを詩などにまとめることも、心理的な効果があるという。

たびたび目を閉じる ポール・ゴーギャン

これはプチ瞑想のようなものだ。たった数秒ほど目を閉じているだけでも、脳の中ではα波が出て心理的に安定しやすくなるという。ちょっとの合間でも、どんどん試していきたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?