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宮崎の神話④

お待たせしました‼
今回は天孫降臨です。

天孫降臨は二つの文化の融合を示唆する?

天孫降臨は、圧倒的な支配者がやって来て、土着の者どもを従えるというイメージがあるけど、ことはそう簡単ではなかったようです。
葦原中国(地上の國)を治めようと天照大神は、何度も使者を送りますが、須佐之男命の子孫である大国主命にうまく言いくるめられて従いません。
やがて高天原でも武勇の優れた二柱の神様が降り立ち、今度は大国主命も國を譲ることを約束します。
ここに晴れて天照大神の子たちが國を治めることになったのです。

迩迩芸命は『筑紫の日向の高千穂のくるふし峰』に降臨します。
この時に《三種の神器》を持ち、たくさんのお供の神様を伴いました。
高千穂のどこなのか?
宮崎県高千穂町か?
鹿児島県霧島市か?
今でも結論は出ていません。

[日向三代]
天孫降臨し、迩迩芸命と木花佐久夜姫はめでたく結ばれ、海幸彦・山幸彦の登場となります。

そして迩迩芸命は大山津見神の娘・木花佐久夜姫という美しい妻をめとることになります。
これが実に重要なことで、天津神と国津神の初めての婚姻ということになるわけです。
二つの文化の融合が象徴的に現れているかのようです。

ところで、この求婚の際に大山津見神は木花佐久夜姫とともに、姉の石長姫も一緒に結婚させるつもりでした。
子孫たちが、木の花の咲くように栄え、岩のように永く続くことを願う親心だったのですが、この石長姫のお顔がよくなかった…
どのくらいよくなかったのかというと、あまりのルックスに驚いた迩迩芸命が一日で親元に帰ってしまったと言われています。

末永き幸の願いが込められた石長姫を邪険にしてしまったので、迩迩芸命の子孫たちの寿命は、以来木の花のように脆く儚いものになったと言われています。

宮崎地方に古くから伝わる伝説によると、この時に境遇を嘆いた石長姫が、我が姿を映す鏡を遠くへ放り投げたところ、これが現在の西都市銀鏡付近に落ちて、鏡を御神体とする銀鏡神社の由来となったとされています。
ここには銀鏡神楽という独特の神楽も伝わっています。
《山の神は醜い女性である》とされる地方は多いですが、この話が基になってるらしいです。
ともあれ、迩迩芸命と木花佐久夜姫はめでたく結ばれ、二人がやがて火照命(海幸彦)・火遠理命(山幸彦)ら三人の子をもうけることになります。

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