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母音を響かせる 『意味の世界から無意味の世界へ』

こんにちは、S I N G A 歌う瞑想 FounderのShintaです。  


この記事では、"S I N G A 歌う瞑想"に置ける、重要なパートである母音を響かせるということについて解説していきます。


("S I N G A 歌う瞑想"について初めて知るよ、という方は、まずはHPを一読されることをお勧めします)

「 S I N G A - 歌う瞑想 - 」は、声と音を使った瞑想​法です。

生命本来のポテンシャルの呼び起こし、あなた本来の​在り方を開花させていく、具体的な知恵と方法です。

S I N G Aの核となるのは、音楽に乗って声を出すという​プラクティスです。

音楽に乗って、身体を揺らし母音を発声していくこと​で、全身の緊張を緩め、同時に思考過多に陥った脳内​環境(モンキーマインド・自動思考等)を鎮めていき​ます。

明確化された意図を持って、プラクティスを行うこと​で、あなたの存在状態が整い、平和的、創造的な心身​環境が、内側から自ずと立ち現れてきます。

SINGA HP https://singasinga.com/


というわけで、今日のテーマ『母音を響かせること』に入っていきましょう。

まず、そもそも母音とは何かというと、日本語で言えば「あいうえお」です。英語ではVowelと言います。


この母音を、音楽に乗って、発声していくということが、SINGAの中心的なプラクティスとなります。


そもそも、SINGAは、SINGAのFounderであるアーティスト (maishinta) が、音楽制作において自分自身の創造性を開拓する中で、偶発的に起きてきた創造のプロセスにおけるコアな部分を、万人に開かれた形で、プラクティスとして提案しているという側面があります。

もちろん過剰な思考を鎮めたり、モンキーマインドから距離をとるというマインドフルな効果もありますが、最終的に、創造性がスムーズに発現されるような存在状態を作ろうというのが、一つの目的であるのです。

さて、そんな創造のプロセスにおいて、創造性が本来の状態に戻るとき(人は本来創造的である)私たちは、自分自身の内部から溢れ出てくる生命エネルギーに直に触れるという体験が起きるのです。

このプロセスは、結果的に、それまで創造性を阻んでいた古い習慣や、信念体系、無意識化した思考などを、洗い出し、本来持っていたポテンシャルを自然と引き出していきます。


そしてそれは、ある意味で"新しい自分になる"という感覚でもあり、同時に"懐かしい自分に戻る"という、相反する感覚をもたらすのです。

私たちは、音楽に乗って、母音を響かせていくということを実際に行っていく中で、さまざまな体感がおき、その度に自分自身が一新されるような体験、世界の見え方が更新される体験を重ねてきた結果、SINGAというスタイルで、開かれたプラクティスとして、提案することにもなったのです。

さて、では母音を響かせるということにより深く、迫っていきましょう。

母音、これは、生まれた瞬間から、まだ言葉を知らない赤子の状態でも、発声している音です。その後、身体の成長、脳の発達に伴い、人は少しずつ言葉を覚え、そして、思考ができるほどに成長していきます。


この過程は、世界をどんどん記号化し、意味として理解するという、人間にもたらされた能力が育つ期間でもあります。

その能力の結果として、未来を想像し、過去に反省しようとする人間の知性的な側面が現れでます。この能力自体に良いも悪いもなく、むしろ、進化の必然として、私たちに与えられたギフトです。


しかしながら、現代に置いて、世界を記号化し、社会のあらゆるものが、思考や言葉によって象徴されていくに従い、私たちが生きる世界が、ほとんど仮想現実と言っても良いほど、「生きている実感が湧かない」ような状態が生じてしまいます。


このような感覚が強くある時、それはすでに思考過剰、あるいは極度な意味世界に、どっぷりとは浸かっていると言えるでしょう。


そして、その状態で、創造性を発揮しようとしても、うまくいかないのです。

なぜか?


創造の力というものの出所が、意味の世界あるいは記号化された世界の境外にあるからです。

その内側で、いくら言葉の意味をこねくり回し、新しい組み合わせを、作ったところで、相対性の迷路を彷徨い、同じ思考がループするような徒労感が付きまとうのです。

その相対性の迷路から抜け出るには、一度、私たちの日常意識(分別意識)から、一旦離れる必要があるのです。

そうです、母音という意味のない音を、発声し続けていると、日常感覚(分別意識)に揺さぶりがかかっていき、そのガチガチに固まった"自己"という幻想の壁が、ゆるまり、その力を失っていきます。

その時、意味の世界に、無意味の世界からの光が差し込み、風が吹き込むのです。

子音は音を分節し、言葉を作り、意味世界という名の仮想空間を作ることで、切り出された"個"という意識を作る機能があり、それに対して、母音は、繋がり合う全体性へと私たちを誘う機能があると私たちは考えています。


この母音が持つ傾向を使っていくことで、この全体性とのつながりを回復する助けとなるのです。


そして全体性を回復するとは、自分自身を今こうして生かし、心臓を動かし、呼吸を促し、細胞を修復し、世界を見たり聞いたり、嗅いだり、触れたり、味わったりしている"私"という意識の背後にある"生命本体"の存在を実感するということなのです。


意味世界において凝り固まった"自己"という仮初のアイデンティティーは、この全体性すなわち生命本体と触れ合うことで一度崩壊し、再構成されていくのです。


すると、また日常意識に戻ってきたとき、私たちの前に広がる世界について見え方が変わり、感じ方が変わっているということが起きるのです。


この変化は、あなたの中の無意識のプログラム、長年使い続けたニューラルネットワークの傾向、それに伴う生化学的な身体の反応が、実際に変化しているという実感でもあるのです。


そして、一新されたあなたは、これまでと異なることを考え出し、それを行動に移し、そして巻き起こる新しい現実を生き始めることになるでしょう。


よく引用されるアインシュタインの言葉があります。

私たちは、問題を生み出したときと同じ思考で問題を解決することはできない。
We cannot solve our problems with the same thinking we used when we created them.

この記事の文脈で言えば、創造性がうまく発揮されないという状態で出てくる思考では、創造性をうまく発動することはできないのです。

そしてこの問題を問題と捉えている思考、そのものが一新されるとき、あなたは、創造性がうまく発揮されないという思考そのものがどこかへ消えてしまっていることに気がつくでしょう。


それは、あなたの思考そのものが、新たな次元に立っているということです。


それまで問題だと思っていたことは、問題でなくなり、悩みは悩みでなくなってしまうのです。


"S I N G A 歌う瞑想" は、母音を響かせるという時間を取ることで、あなたの中に、変化の予感(ワクワク)や、自己の存在状態が更新されるような時間が訪れることを意図しています。


そして内なる生命力にふれ、あなた自身がこの世界における奇跡そのものであることを、全身全霊で体験する感動が、あなたを本当の意味で、創造的・平和的な状態へと誘うということを、体得していただけたら何よりです。



S I N G A - 歌う瞑想 - Founder 酒本信太



SINGA 歌う瞑想の、体験セッションはHPからお申し込みいただけます。


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