第2回 転石苔むさず
こんにちは、STです。 今回は音楽から入っていきたいと思います。
この秋、イギリスのロックバンド、ローリングストーンズが18年ぶりにニューアルバムをリリースしました。ボーカルのミック・ジャガーは80歳になってます。
とても80歳あたりのメンズが演奏してシャウトして歌ってるとは思えないロックミュージックに仕上がっています。
楽器やレコーディング機材の世界もデジタルの進化同様、20年以上前に1000万円以上だったものが今や十数万円で手に入ったりします。ビンテージ楽器は別ですが。
また、アナログでしか出せなかった音もデジタル処理によるシミュレーターによって、アナログ特有の音を出すことが簡単です。アンプシミュレーターなど。
本当のアナログ機材なのか、デジタル処理したシミュレーターなのか、プロの耳か百万円以上のオーディオシステムじゃないと聴き分けることができないくらいだと思います。
また、デジタルマスタリングシステムによって何十年前の音源もクリアかつ音圧のある音になります。
さて、ストーンズに話題を戻します。
振り返ると、彼らは70年初めにはそれまでなかったトレーラーを使ったモバイルスタジオを作ってレコーディングしたり、80年代にいち早くヒップホップ要素をロックに取り入れたり (Undercover of the Night)、まだインターネットがそれほど普及していない段階でインターネットでライブを開催したり。
今回でいえばプロデューサーに弱冠30歳のアンドリュー・ワットを迎え入れてトータルでアルバム作りを任せています。
アンドリュー・ワットといえば、主にポストマローンやカーディーB、ジャスティン・ビーバーなど若者に人気のアーティストのプロデューサーとして有名ですね。
さて、何を話したいかといえば、長年活躍して生き残ってる人達は年齢に関係なく、常に新しいテクノロジーや新しい波を取り入れて、若い人達と交流しているということ。
それが80歳になっても色褪せずエネルギッシュな活動や作品を生み出しているということだと思います。
歳をとればとるほど自分だけの価値観や使い慣れたツールや方法だけで処理しようとします。
それも生き方の一つでこだわりかもしれませんが、生きている限りは、常に新しい世界に飛び込み新しい体験をしたいものです。
ロック界では最古でありながら最先端でもある“転がる石たち”
世代間の隔たりを越えたストーンズの曲やアルバムは、時代を定義しつつも、バンドは相変わらず現代的です。
転がる石は苔を蒸さない。
それでは、また来週! Just Rock It !