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しんたろうの詩
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2021年9月の記事一覧

火と紙

詩「火と紙」

河原に棄てられたアタシの身体を
愛しむ素振りで拾うアンタの指
アタシはアンタの折鶴になる
アンタの燃える紙になるの
そしてアタシは炎になる
それからアンタを包む
アンタの声を借りて
燃えながらうたう
アンタの声は紙
木々へ還すの
今ここから
アタシの
身体が
ねえ

対話

詩「対話」

ホームレス●資源ゴミの日の前の夜に散々歩き回って集めたカンを200円に変えてコンビニのおにぎりを買って食べました
こども●お母さんに食べろと言われたので食べました
クラゲ●掛かったので食べました
草●雨が降ったので結果として飲みました



◯もしもし山頂はどうですか
●霧に包まれています
◯霧ではありませんそれは雲です山頂が雲にかかっているのが見えます
●でも山頂にいる私にとって

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