火と紙

詩「火と紙」

河原に棄てられたアタシの身体を
愛しむ素振りで拾うアンタの指
アタシはアンタの折鶴になる
アンタの燃える紙になるの
そしてアタシは炎になる
それからアンタを包む
アンタの声を借りて
燃えながらうたう
アンタの声は紙
木々へ還すの
今ここから
アタシの
身体が
ねえ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?